Studio_Rosso1/43自動車模型製作日記2

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

ボディの塗装に入りました

2024-05-14 21:31:55 | 修理

続きまして修理品のその後です。
まず・・・修理依頼をいただいた時の様子をご覧いただきましょう。

地震で落下した時に右のルーフの角の辺りを強打したらしくルーフが歪んでいます。

右のCピラーの付け根部分は完全に破断しています。

ウインドウのパーツは完全にバラバラ・・・

おそらくルーフの右側を強打した時にリアウインドウの下側が強く押されて左のCピラーの後ろ側が破断・・・。
バラバラですね〜。

この様な状況だったので色違いとはいえヤフオクで同型のミニカーを落札したのでした。
で・・・どんどん分解しています。
エンジンルームの部品やトランクの中の部品も埃というか汚れが酷かったので洗剤を吹きかけてつけおき洗いです。
エンジンルームやトランクルームの部品は再塗装せずにこのまま使おうかと思っています。

流石に古いミニカーは単純な部品構成ですね。
これで完全にバラバラです。

この後、剥離剤を塗ってボディ塗装を剥がしたのは並行で作業をしているJAGUAR XJ40と同じです。
まあ大きい小さいは違いますけどやっている事は同じですね〜。

ホイールキャップは鉄板をプレスした物ですが元々はChromeメッキがされていたと思いますが、50年も経ちますと表面が錆びていましてすっかり錆色です。
表面を磨き過ぎますと穴が開きそうなのでサクッリ磨きましてサフを塗ってからクリアーを塗ってクローム調の塗装をする予定です。

ボディは剥離剤で塗装を剥がした後サンドブラストをかけて綺麗にしてからサフを塗りました。
まずは内側からですね・・・内側も綺麗に塗っておかないとね、手抜きはできませんからね。

この時点で・・・お客様からお預かりした破損したミニカーからコンチネンタルのデータをスキャンしてデータベースにしましてトレースしてデカールを作っておきました。
これで破損したミニカーも少しは役に立ちます。
今回購入したミニカーはデカールの周囲に傷がありまして参考にならなかったんです。

今日は時間が短めだったのでリンカーンはここまでですね。

明日も頑張りましょう・・・明日はもう少し進むかな!?


分解終了・・・塗装を剥がしにかかりました

2024-05-14 20:30:22 | JAGUAR XJ40

本日は定休日で晴れ・・・。
本来なら畑に出たい所ではありますが赤い跳ね馬さんを車検に持っていかなければなりません。
朝一番で本業をしておいてから某所までドライブします。
この風景で大まかにわかる方もいらっしゃるかと・・・赤い跳ね馬さんを車屋さんに預けてから迎えにきた家内と少し遠回りをしましてここに来ました。
少し向こうに大きな鳥居が見えますね、ここは島根県で一番有名な神社がある町です(笑)
鳥居の付近で骨董市をやっていましてそれを覗いてから出雲蕎麦を食べて帰りました・・・。

帰ったらすぐに本業です。

今日からは本格的にJaguarを分解してゆきます。
えっ!?
一昨日から分解していたんじゃないの?と思われるかもしれませんが、あれはシャーシとボディを分離しただけなのです。
このミニカーのボディカラーをお客様のお父様が乗っていらっしゃったボディカラーに塗り替えなければなりませんのでボディは全部バラバラにしないとダメなんです。

まずは後ろからですね・・・
トランクの内側ですが・・・結構複雑な構造になっていますね。
トランクフードのダンパーまで付けられています(もちろん見た目だけですけどね)トランクフードの内装もきちんと高級車らしく起毛の物が取り付けてありますね。

ヒンジの部分ですが・・・これも結構複雑な構造です。
設計は昨日完成したオートアートのアストンDBSにそっくりな設計ですね。

ドアも4枚とも外しましたが・・・それにしても部品点数が多いですね〜、さすが4ドアモデルですね。
ウインドウが外せますかね〜。
瞬間接着剤で取り付けられていますからね・・・割れちゃったら即!!終了ですからね。
もう一台お買い上げ〜ともいいます。

リアのウインドウの内側にはこの様にスクリーンも付けられています。
こんな高級車には乗ったことがありません(笑)

ボンネットも外します。
一部理解ができないところもありましたが・・・まあそれはそれです(笑)

また実車を調べています。
と言うのも・・・お客様のお父様の車はバンパーの下側にフォグランプ(ドライビングランプかコーナーランプだったかもしれません)が付いていなかったらしいのですが、ミニカーにはランプがついているのです。
なのでそのランプを削除してくださいと言う依頼なのですが・・・
削除だけでは済まないのですよ。
削除して穴の空いたままでは無いからです。
パテで埋めてしまうのであれば簡単なのですが、実車の場合は普通はこのアンダーパネルの部品の共通化の為に中央部分にあるスリットが伸ばされて(延長部分は別部品になっていて)この穴をカバーしていることが多いのです。
で・・・このフォグランプはオプションなので部分的にスリットを取り外せる様になっていてそこのフォグランプを埋め込む様になっていると考えるのが自然では無いかと・・・調べているのです。

拡大しますと・・・黒い部分が割とボディサイドまで伸びている様に見えますので・・・私の想像が当たっていたのでは無いかと思うのです。

なので0.5mmのプラ板を使ってスリットを伸ばしておきました。

追加したスリットは表面を合わせるためにペーパーで削っておきました。
(ついでにこの部品全体をペーパーをかけておきました)
これでサフを入れればボディカラーを塗ることができますね。

続きまして・・・
サンルーフを潰しておきます。
お客様の車にはサンルーフがなかったので屋根の上の筋彫りはパテで埋めればいいのですが室内側も埋めておかないと片手落ちですね。
型取りのためにマスキングテープを貼りました。

マスキングテープを剥がしてプラ板に貼って切り出しました。
1枚では埋めるための厚みが足らないので2枚切りました。

天井のパーツに貼り付けました。
どうしても隙間は残りますのでその隙間はパテで埋めましょう。

ボディについている部品を全部外しました。
これでドンガラのボディです・・・

この部品が塗り替えが必要なボディになります。
ボディ本体・ドア4枚・エンジフード・トランクフード・・・部品点数多めですね。

剥離剤を付けてからビニール袋に入れておきます。
乾いてしまいますと取れにくくなりますからね。
ボディカラーが綺麗に剥げてくれるといいな〜。

さて、明日も休み・・・何をしましょうかね〜。