Studio_Rosso1/43自動車模型製作日記2

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いよいよLHDをRHDに変更です

2024-05-23 19:59:24 | JAGUAR XJ40

本日の山陰は曇りですね。
昼間は少し青い空が見えましたけど、1日の大半は薄曇りでした。
少し湿度がありまして蒸しっとしていますね・・・雨の前でしょうか?

蒸し暑い中ですが出勤したら懸案事項の畑川の草刈りをします。
午前中かかりましたけどお陰様で草刈り完了です。

左側の木に赤い実が付いていますがこれはマルベリー(桑の実)です、中学校の時に道端の桑の木から実をもいで食べたのを思い出しますね。
手や口の周りが紫色に染まってしまったのを思い出します。
今では蚕を飼うお宅は無くなりましたから桑の木も見なくなりました。

最後の仕上げに店の前の道路を掃いておきました。
草刈機で草刈りをしますと結構道路に散らばってしまうんですよね。

お昼はご予約で席が全て埋まってしまいましたのでそれなりに忙しくて・・・。
なあそれでもなんとかこなしまして(笑)

そこからは本業です。
ハンドルをLHDからRHDに変更する作業はまだ途中なのですが先にボディを触っておかなければならない事が発覚しました。
Cピラーの下側に膨らみがあるのですがお客様からの連絡ではここにモールが入ってるらしいのです。
ミニカーでは膨らみだけなんですけどね。
ここにシルバーか何かを塗ることは可能でしょうか?って言われたのですが・・・
流石にここはシルバーですと質感が良くないのです。
その下側にはChromeメッキのモールが取り付けられていますので質感の違いがはっきりわかります。
ボディの塗装前ならダイキャストを磨いて光らせると言うことも出来ましたがボディの塗装が終わってますから他の方法でトライします。

昔懐かしい!?メタルック(モデラーズ時代のものです)を貼ってみました。
このメタルックですがアルミ箔の裏に粘着をつけたような物でして金属に光り方が特徴なのです。
下の写真はボディに乗せただけなので?って感じですが。

綿棒で貼り込んでから余分な部分をカットしますと・・・こんな感じ。
今ですと長谷川模型さんからも同じように金属に見える素材が発売されていますからそれを使っても良かったかもしれませんね。
時々、お客さんに言われるんですよね・・・。
よくやってるよね〜ってね。
お客さんの数ほど色々なご注文があるわけでして・・・しかし、お客様のご依頼に応えるのが商売というものなんですね。
例えば今回でもボディの塗装後に追加のご依頼があれば、どうやればベストの結果を残せるのか考えるわけです。
出来ませんじゃダメなわけです(笑)
自分の引き出しを開いてみまして使える方法がないのか考えるのが仕事なんですよ。
方法をブログで公開したら全部真似されちゃうのでは?ということも言われますが・・・それはありません。
もう20年もこれでやっていますのでね、これでだけになるならすでにダメになっていると思います(笑)

続きましてモール部分の保護のためにウレタンクリアーを塗っています。
メタルックだけですと爪が当たったりしますと剥げてしまう恐れがありますからね・・・末長く楽しんでいただきたいのでね。

ついでにトランクのダイムラーのデカールにもウレタンクリアーを塗っておきました。
これでこのフラッシュシルバーのデカールも他の塗装面と同じ強度になるのです。

ここからが本日のメインイベントで、「LHDをRHD化する」です
まずはメーターの膨らみの部分を考えてどこをカットするのか検討します。
この検討には面の高さだとか角度なども要素の一つです。
そして同じ形状を取り付ける部分(右側シートの前の部分ですね)にマーキングします。
ここで大事なのは総合的な左右の大きさを変更しないことです。
このダッシュボードにはどこかにシャーシかボディに取り付ける為のピンやビス穴がありますからその左右間の寸法を変えないことが大事です。
変えてしまうと最悪の場合ボディに収まらなくなってしまうのはご理解いただけますよね。

糸鋸の刃の幅を測っています、何番の刃を使うのかで刃の幅が違います、刃の幅だけはダッシュボードの部品が小さくなってしまいますので必要があれば無くなった幅だけプラ板を付け足す必要も出てきます。
まあこれは参考の寸法なので常に頭の中に入れて作業をしましょう。

気をつけなければならないのはこのウインドウのデフロスターの吹き出し口ですね・・・傷が付いたら修正が大変そうです(笑)
またフロントウインドウ越しによく見えますからね〜。

よくみてください・・・
カットラインの角の部分に0.4mmの穴を開けていますこの穴まで糸鋸が進んだ時に90度曲がってカットできるように穴を開けてあるのです。
糸鋸は折れやすいですからね〜。
昔、鉄道模型(HOゲージ)のSLを作っていた時にどこかでこの方法を教えてもらったんですよね〜京都の松本模型さんだったかな??
大学時代によく行っていました(笑)
確かエッチング板を切る時にそれを聞いたような・・・

メーター部分をカットしました、もう後戻りできません(滝汗!)
この時点が一番不安なんですよね・・・何しろお客様からお預かりしたミニカーを切り刻んじゃっているんですから。

右側のダッシュボードの部分もカットしまして左側に入れてみました。
一番左側の部分がなくなっているのはどうしても面が合わずカットしてやり直すことにしたからです・・・粉々状態とも言います。
大丈夫か〜???

裏側をプラ板で補強しましてグローブボックスとメーターを入れ替えました。
隙間はパテ埋めです。
全体の面の具合とかもバランスをとりながら直してゆかなければなりません。
まるで自分で壊して、自分で直しているような感じですね。

パテが完全に硬化するまでダッシュボードは触れませんので他の部分を進めましょう。
と言っても・・・これからの作業も「LHDをRHD化」には必ず必要な物なのです。
シャーシからエンジンを下ろしました・・・
何をするのかって?
通常1/18のダイキャストミニカーにはフロントの足回りがステアしますとステアリングハンドルが動くものが多いのです。
まあそんなにグルグル動く訳ではありませんけど(笑)
その連動機構もLHDをRHDにしなければならないのです。
その機構はエンジンの下側についていますので取り外しが必要なんです。

ラジエターとアンダーカバー一体の部品を取り外します。
ステアリングシャフトの受けの部分を切り取って右側に移す作業をします。
よって薄刃の鋸を入れたいのでラジエターが邪魔なんですよね(笑)

切りました!
え〜??
どこ切ったの?って思われるかな??
鋸の刃の上に乗っている小さな四角い部品がステアリングシャフトの受けになります。
これが無いとシャフトが動いてしまうのでダメなんですよ。

明日もまた続きを進めましょう。