出かける時はほとんど自家用車なので、地元駅のある水郡線を利用することはめったにないのだが、それでも年に2,3回利用している。
乗っているのは、たったの15分。
例えば帰り道なら、余韻に浸りながらの大切な時間である。
が、
毎回腹立たしい光景を目にし、イライライライラすることが多い。
7月の開成山球場でのプロ野球観戦の帰りもそうだった。
中高年の人たちがつり革に掴まって立っている傍で、一人で2人分の座席を使い、悠々としている高校生が目立っていた。
大きなバッグが足元に置いてあるので、運動部に所属していることがすぐ分かった。
親の立場なら、「うちの息子、朝早くから練習していて疲れているの」と言いたくなるのかもしれないが、大人だって朝早くから出勤して世の中の厳しさと闘っているのだ。
余程その高校に電話しようかと思ったのだが、翌日になると
「しょうがないな~」ということになり、ついつい・・・。
そして、この間の帰り道。
新幹線到着から水郡線水戸行きが出発するまで15分。
12番ホームの売店で駅弁4個を買い、急いで13番線の水郡線に乗り込む。
見ると、4人掛けのボックスにひと組のカップルが楽しそうにおしゃべりしている。
今までの私なら、見て見ぬふりをしていたが、その時は少し違っていた。
真っ直ぐにそこへ向かうと、長い脚(?)をけだるそうに隣の席まで伸ばしている男子生徒に向かい、
「ここ誰か来るの? 座っていい?」と。
すると、
「はい、どうぞ」と言ってもらえた。隣の女生徒も笑顔を見せている。
「ごめんね、疲れてるもんだから」と言いながら腰を下ろした。
そして、膝の上でバッグと駅弁の袋をガサガサしていると、
その男子生徒、見るに見かねたのか、女子生徒のとなりの席の鞄を彼女の方へ寄せて、
「ここへどうぞ」と。
(あら~、申し訳ないな~。誰か座りたい人がいるんじゃないかな~)と思いつつも、
「あら、いいの? どうもね~♪」と言いながら駅弁の袋をそこへ・・・。
その後、私への遠慮からか、数分間カップルのおしゃべりは途絶えたのだが、
彼女の方から「どうして黙っているの?」と話しかけ、今時の高校生のたわいない会話が再開した。
高校生に対する先入観から近寄りにくい面があるのだが、こちらから普通に話しかけて行けば気持ちが通じることが分かり、心がす~っとした。
満員の定期バスに乗って通学していた40数年前、
たった一言「降ります」と言えなくて、とうとう次の停留所まで乗り過ごした女子高生は、もうすっかりオバサンになっていた
<おまけ>
義母と翁最中
「自然酒の生しぼり」「自然酒の酒粕」(仁井田本家) 発売中!!
*美浜さんのブログ「酒粕健康パワー」
加登屋酒店HPはこちらへ
乗っているのは、たったの15分。
例えば帰り道なら、余韻に浸りながらの大切な時間である。
が、
毎回腹立たしい光景を目にし、イライライライラすることが多い。
7月の開成山球場でのプロ野球観戦の帰りもそうだった。
中高年の人たちがつり革に掴まって立っている傍で、一人で2人分の座席を使い、悠々としている高校生が目立っていた。
大きなバッグが足元に置いてあるので、運動部に所属していることがすぐ分かった。
親の立場なら、「うちの息子、朝早くから練習していて疲れているの」と言いたくなるのかもしれないが、大人だって朝早くから出勤して世の中の厳しさと闘っているのだ。
余程その高校に電話しようかと思ったのだが、翌日になると
「しょうがないな~」ということになり、ついつい・・・。
そして、この間の帰り道。
新幹線到着から水郡線水戸行きが出発するまで15分。
12番ホームの売店で駅弁4個を買い、急いで13番線の水郡線に乗り込む。
見ると、4人掛けのボックスにひと組のカップルが楽しそうにおしゃべりしている。
今までの私なら、見て見ぬふりをしていたが、その時は少し違っていた。
真っ直ぐにそこへ向かうと、長い脚(?)をけだるそうに隣の席まで伸ばしている男子生徒に向かい、
「ここ誰か来るの? 座っていい?」と。
すると、
「はい、どうぞ」と言ってもらえた。隣の女生徒も笑顔を見せている。
「ごめんね、疲れてるもんだから」と言いながら腰を下ろした。
そして、膝の上でバッグと駅弁の袋をガサガサしていると、
その男子生徒、見るに見かねたのか、女子生徒のとなりの席の鞄を彼女の方へ寄せて、
「ここへどうぞ」と。
(あら~、申し訳ないな~。誰か座りたい人がいるんじゃないかな~)と思いつつも、
「あら、いいの? どうもね~♪」と言いながら駅弁の袋をそこへ・・・。
その後、私への遠慮からか、数分間カップルのおしゃべりは途絶えたのだが、
彼女の方から「どうして黙っているの?」と話しかけ、今時の高校生のたわいない会話が再開した。
高校生に対する先入観から近寄りにくい面があるのだが、こちらから普通に話しかけて行けば気持ちが通じることが分かり、心がす~っとした。
満員の定期バスに乗って通学していた40数年前、
たった一言「降ります」と言えなくて、とうとう次の停留所まで乗り過ごした女子高生は、もうすっかりオバサンになっていた
<おまけ>
義母と翁最中
「自然酒の生しぼり」「自然酒の酒粕」(仁井田本家) 発売中!!
*美浜さんのブログ「酒粕健康パワー」
加登屋酒店HPはこちらへ