日本時間28日の早朝、バンクーバーオリンピックのスピードスケート女子団体追い抜き(チームパシュート)で、日本チームが銀メダルを獲得しました。なかなか面白い競技でしたが、金メダルをかけたドイツとの決勝戦では、終始リードしながら最後の最後で、スケートのブレードの差が勝敗を分けた惜しいゲームでもありました。
結局、金メダルはドイツチームに輝いたわけですが、これに先立って行われた準決勝・ドイツ対アメリカ戦のゴールシーンがとても印象的でした。チーム3名が全員ゴールした時点でタイムが決まるのですが、ドイツ最後尾のフリージンガー選手がバランスを崩し最後の直線で転倒してしまい、もがくようにゴールに滑り込んだのです。一瞬、自分のせいで負けたと思い、リンクに伏せってしまったものの、タッチの差で勝利をつかんだことを知り、一転して歓喜の表情となりました。疲弊して足がもつれたらしく、決勝メンバーからは外されてしまいましたが、彼女の最後まであきらめない「気魄」が金メダルにつながったのです。
昨日から明日まで3日間にわたり一橋大再現答案対策・面接対策を実施しているのですが、自分の答案の不出来を決め付けてしまっている学生も見られました。しかし、セルフジャッジして諦めてはいけないのです。判定が下されるその時まで、「受かってやるぞ!」という「気魄」を持って面接の準備を進めておいてほしいと、フリージンガー選手を見てあらためてそう思いました。(Nas)