上海で追突事故を起こした地下鉄で使っているものと同じ会社の信号システムが原因で、列車が側面衝突するなど重大トラブルが相次いでいたことが、過去の事故調査結果などから分かった。その会社は27日の事故後、取材に応じていない。
事故が起きた上海地下鉄10号線に信号を納入していたのは、国有の中国鉄路通信信号グループと仏アルストム社の合弁会社「カスコ信号」(上海市)。同社は北京や大連、深 など少なくとも国内9都市の地下鉄・都市交通に信号を供給している。
上海地下鉄では2009年、1号線で列車同士が側面衝突。事故調査結果によると、カスコ社の信号システムが誤って列車に速い速度で走るよう指示。
このため列車が線路の分岐点までに止まれず、前方の列車の側面に衝突した。今年7月下旬にも10号線で列車に誤った信号を送り、車両が別の目的地に向かって走るトラブルが発生。カスコ社幹部は上海地下鉄に対し、システムを改修し事故を起こさないと約束していた。
カスコ社は、7月に浙江省温州で40人が死亡する脱線事故が起きた高速鉄道網にも信号を納入。信号トラブルが大事故につながったほか、その後も事故区間で信号が作動しないなどの故障が相次ぎ、大幅なダイヤの乱れが続いている。
カスコ社に取材を申し込んだが、「一切取材に応じられない」。理由を尋ねても、いかなる質問にも答えられないとし、電話を切られた。事故前は先進的な技術を紹介していた同社ホームページも「現在使用できない」と表示され、開けない状態だ。
今回の事故によるけが人は284人に増えた。上海総領事館によると、日本人は27日までに軽傷で病院に搬送された2人に加え、新たに3人が事故車両に乗ってけがをしたことが分かった。いずれも軽傷という。
事故が起きた上海地下鉄10号線に信号を納入していたのは、国有の中国鉄路通信信号グループと仏アルストム社の合弁会社「カスコ信号」(上海市)。同社は北京や大連、深 など少なくとも国内9都市の地下鉄・都市交通に信号を供給している。
上海地下鉄では2009年、1号線で列車同士が側面衝突。事故調査結果によると、カスコ社の信号システムが誤って列車に速い速度で走るよう指示。
このため列車が線路の分岐点までに止まれず、前方の列車の側面に衝突した。今年7月下旬にも10号線で列車に誤った信号を送り、車両が別の目的地に向かって走るトラブルが発生。カスコ社幹部は上海地下鉄に対し、システムを改修し事故を起こさないと約束していた。
カスコ社は、7月に浙江省温州で40人が死亡する脱線事故が起きた高速鉄道網にも信号を納入。信号トラブルが大事故につながったほか、その後も事故区間で信号が作動しないなどの故障が相次ぎ、大幅なダイヤの乱れが続いている。
カスコ社に取材を申し込んだが、「一切取材に応じられない」。理由を尋ねても、いかなる質問にも答えられないとし、電話を切られた。事故前は先進的な技術を紹介していた同社ホームページも「現在使用できない」と表示され、開けない状態だ。
今回の事故によるけが人は284人に増えた。上海総領事館によると、日本人は27日までに軽傷で病院に搬送された2人に加え、新たに3人が事故車両に乗ってけがをしたことが分かった。いずれも軽傷という。