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【悲 報】 露女子カーリングチーム率いるスキップ、コバレワの憔悴しきった「激やせの苦闘ぶり」が痛まし過ぎる❕❕

2022年02月14日 | 日記

一昨日2月12日晩の北京五輪LIVE、女子カーリング予選ラウンドの日ロ戦におけるロコソラーレの逆転快勝ぶりを、大多数の日本人"観客"は小気味よく楽しんだと思う。

けど、ロシア女子カーラー娘らを定点ウォッチし続けてる自分にとっちゃ、ずいぶんと重苦しい観戦タイムとなった。対する主将(スキップ)のアリーナ・コバレワが「激やせしてて、ほとんど別人💧」にしか見えなかったからだ。

2年前、欧州ツアー快進撃当時のコバレワ 今とは大違い!?


2回前の五輪ソチ大会直後から(当時の人気スキップ)アンナ・シドロワのチームに加入。自身のチームを率いての五輪は、初参加&初出場の重責を担(にな)う。予選ラウンドも4戦全敗の最下位に沈んでおり、傍目には「ストレスで憔悴しきってる」ように見えなくもなかった。彼女がロシア代表チーム主将に据えられるまでの経緯さえ知れば、さらに彼女がどんだけ気の毒すぎる「悲劇のヒロイン」か❕ が分かる。今回は、その経緯について語っておきたい。
 
 
まず、露カーリング連盟の育成する「五輪代表チームの特殊性」について。

まず、ロシアの代表カーリングチームと他国の代表チームとの「根本的な」違い。

日本をはじめ一般的には、国内チーム同士が戦う選抜ゲームの勝者が五輪代表の座を得る。互いの競合チームのメンバーが混ざり合って代表入りすることはない。ところが、ロシアの選抜ゲームに出場するカーリングチームの強豪勢は、もともとが国営のオリンピアン養成機関たる高等スポーツ技術試験学校『モスクヴィチ』(モスクワ、1974年-)の学生である。

ひとつの(スポーツエリートたちが通う)学校内で任意に数チームが組み分けられ、欧州ツアーなどへの参加単位となる。世界選手権(ワールドカップ)や五輪への出場チームは、その数チーム間のトーナメントで決定される。

そして…少し以前(1998~2012年)、同校のカーリング女子部門の統括コーチだったオルガ・アンドリアノワ女史の「体制下」では、このチーム構成が原則不同で、チームを跨(また)いでのメンバー組替えは滅多に行われなかった。彼女は、自分のお気に入り生徒を強化してジュニア、シニアそれぞれの「最上級チーム」を育て上げたのだ。

バンクーバー五輪に出場したアンドリアノワ門下の秘蔵っ娘たち


このとき、美女カーラーとして人気を博すシドロワ(前列左)がジュニア組から昇格。
それまでの司令塔プリヴィフコワ(前列右)を補佐する「副スキップ」を任されたが…


しかし、バンクーバー五輪では"後輩メンバーにして副スキップ"のシドロワが試合中、往年のスキップ=プリヴィフコワの戦術判断に強い調子で異論を言い張る様子がLIVE中継されてしまい、その後もスキップにはプリヴィフコワシドロワが交代で起用。外れた側は控えに回る❕❔ という五輪カーリング史上でも前代未聞の💧迷走劇を繰り広げたあげく、結局は予選ラウンド3勝6敗の(参加10チーム中)9位に帰してしまう。

結果、アンドリアノワ女史は(暗に責任を取らされるカタチで)ヘッドコーチの地位から"勇退"させられた。そして、露カーリング連盟会長へと「代表チーム選考」の実権は移譲され、彼=会長は「アンドリアノワの愛弟子プリヴィフコワでなく、美形の新星アンナ・シドロワに💗」ロシア台頭の未来を託すんである。代表チームを率いてきた看板娘プリヴィフコワあえなく"勇退"させられ、代わりに、シドロワのジュニア時代の盟友であるサイトワ(のちに結婚しラエワ)が宛がわれた。

そんな内紛劇もありつつーの、代表チーム新スキップに(連盟からの期待を一手に背負って)着任したシドロワによる晴れ舞台ソチ五輪…だったのだが。

何がイケなかった❔のだろう。

シドロワは(男性会長の思惑どおり)、並外れた美貌ゆえに国外メディアからの前評判も上々……だったのに、やはり💧予選ラウンドから普段の実力を発揮できない。特に、日中韓のアジア勢に連敗を喰らって以降は下降線ボロボロ💧。奇しくも前大会の二の舞を演じるだけに終わり、3勝6敗の9位と無惨な「2大会完敗」を飾ってしまった。

国内のカーリングOBや競技ファンからは「見た目だけで大舞台に弱いシドロワを抜擢した連盟の判断は正しかったのか❔❔」、そんな批判が見え隠れ。形勢が悪くなった会長らに折悪しく、別の逆風が襲いかかる。

国際監視機関WADAが、突如「ソチ五輪における、大量のロシア選手による集団ドーピングの事実」を公表し、容疑選手のブラックリストを(非公開ながら)IOCに送付したのだ。この衝撃の告発ニュースは、まだみなさまのご記憶にも新しいだろう。


代表の中核メンバー、ガルキナにもドーピングの嫌疑が。

カーリング女子選手とて、この「一斉摘発」スキャンダルの例外ではなかった。件の"容疑リスト"では、シドロワのチームから「エカテリーナ・ガルキナ」も名指しされた。以下に示した選手が、そのガルキナ嬢。


 

 

ロシア当局の意向を受けたカーリング連盟の"火消し"対応は早く、ガルキナはたちどころに「スポーツ功労者」として国から称号を授かると、練習の場から姿を消す。一方で「私は潔白だ」とも国内スポーツ紙のインタビューに答え、連盟会長も「公式に抗議したがWADA側から確証に足る反論は得られてない」と彼女を全面擁護する声明を出した。

ま、ともかくも。

いきなり中核メンバーが抜けた💧のだから、誰かチーム外から呼んでこなければならない。そのドサクサで引きずり出された「補充要員」こそが、アリーナ・コバレワその人だったのだ❕❕


これ以上、何も不都合が起きてなけりゃ、コバレワは今もシドロワ組のメンバーだったろう。しかし、想定外の波乱は2017年の春先にも訪れてしまう。

結成時の(連盟側から示された)取り決めでは翌2018年、平昌オリンピックまでの切符は保証されてたハズの、シドロワの「オリンピック代表特権」。しかし、前大会での不振からくすぶる組織内の不満や異論を払拭(ふっしょく)しようと、連盟会長は一方的に約束を反故(ほご)に。平昌への代表の座は、あらためて毎春恒例のロシア頂上決戦イベントシドロワ組 VS モイセーエワ組の勝者に与えられる❕❔ と冷淡に通告してきた。失脚したアンドリアノワ女史は怒り心頭で異議を唱えたが、決定が覆(くつがえ)るものでもない。それがロシアって国なのだ。


で、決戦の結果は....

先に3勝した方が優勝、という5連戦に「3勝1敗でモイセーエワ、圧勝」。国家ぐるみのドーピングの尻ぬぐいで「代表入り」させられたと思ってたコバレワは、その五輪にも出られず※ 踏んだり蹴ったりの展開だ。
※彼女は頂上戦に控えで参加したものの、リンクには出てない。一方、シドロワはロシアTV五輪特番の現地リポーターとして、実際には"平昌入り"した。

代表権を得たモイセーエワは、2018年の夏にはデンマークのカーリング一族である名門デュポン家に嫁ぐ段取りになってた。婚約破棄でもしない限り、彼女がロシアで競技できるのは平昌五輪が最後。有終の美を「祖国への大貢献」で飾れるか❔ と大いに期待されるも……過去2大会の「負けっぷり」をさらに下回る💧 2勝7敗、9位での予選落ち。

露カーリング連盟の風評は、さらに悪化せざるを得なかった。無理くりシドロワ派遣を蹴っておいて、代行チームが「もっと弱かった」のでは示しがつかない。平昌後、露カーリング連盟の「代表チームづくり」はさらなる混迷と試行錯誤に陥っていった。

以前から強化チームの再編は繰り返されてたものの、さらなる「常勝できる強靭な相性の顔ぶれ探し」が模索され、メンバー異動の発令機会が増す。


さて、2018五輪で「国家当局に大恥かかせた」モイセーエワが事実上(結婚に伴う出国で)国内競技から引退してしまうと、次には、モイセーエワ組を再編して誰かスキップの務まる者に継がせる必要が出てきた。

ここに、またまた 引きずり出されたのがコバレワ❕❔なのだった。

どんだけ、国のいいように振り回される「彼女の人生」なのだろか。その忍従ぶりにはアタマが下がる。


写真左端が新スキップのコバレワ。彼女は主将着任に当たり、いったんはそれまで染め続けてた金髪を地毛に戻した。一方、欧州ツアーのスポンサー企業は『チームKOVA』の愛称を前面に出し、あらたなる「シドロワと双璧のカーリング女王」として内外へのPRを繰り広げた。

その期待と裏腹の重責を担(にな)いつつ、国外ツアー成績でも好調ぶりを発揮した「新生モイセーエワ組」こと「コバレワ組」だった…のだが。。。ときどき、またアタマを金髪に染め戻してみたり、風貌的には(かつての非スキップ時代には見られなかった)不安定さも呈しはじめる。


そして、痩せる💧  とにかく「めっきりと」痩せてゆく。

明らかに「減量で身体が引き締まる」とは違う、「ストレス過多で やつれる」的な変調が見て取れる。あまり知らない人が見たら、別人だと思ってしまうくらい。かつては「カッと見開いてた」眼光の鋭さも「優しくなった」なんてレベルじゃなく「弱々しくなった」ようにしか感じられない。


本当に大丈夫だろか、この人ォ。

使命感で骨身を削り無理しまくるのは、(どこの国からの選手であれ)可哀そうに想えてならん。何とか、2月18日。彼女の29歳の誕生日までに、連敗の連鎖トンネルを抜けきってほしい❕ と願うのみだ。報道で話題まくワリエワ嬢だけでなく、この人だってロシアの国家的ドーピング禍の被害者 なのだから。
=了=


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