関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

江戸時代の「一文」、今ならいくら? ─── 【ネット上の「通説」、オカしくないか】シリーズ(1)

2011年10月31日 | 日記
寒くなります。寒くなるころ、自分に言い聞かせたい諺が、「早起きは三文の得」。

この《|もん》という貨幣単位について、「何円くらいの価値なんですか?」という質問が、多くのQ&Aサイトで投げられています。

最終採用される回答の9割以上が、「10円」。

「つまり早起きは、30円の得か。ビミョウだね」という意見も。

すぐ オカしい❕ と思ったですな。江戸時代なんて、つい最近のことですぜ。ケータイやネットは無くとも、みんな痩せて背が低く寿命が半分しかなくとも、「感性」はほぼ現代人、と言っていい。けっして古代の昔じゃないんです。

そんな人たちが、「早起きは30円の得」、などという発想をするハズがない!! そう思うんですね。

調べてみると、流布されてる「10円説」は衣食に伴う物価・・・つまり「モノの値段」から、大ざっぱに割り出したよーです。

あかんあかん。それは方法論として間違ってませんかぁ。モノの値段はモノ対ヒトの需給で決まるもの。消費者人口や供給物量は、各時代で各様にバラバラですから、(現代との)共通の尺度としては使えませんよ^^; 

時代を越えて尺度たりうるのは、「モノ」じゃなく「人的サービス」。つまり、汗水垂らして働いて「もらえる対価(賃金や料金)」の方なのであって。

てことで、いくつか「江戸の労務料金の相場」を(文に換算して)並べてみました。

 ・銭湯の入湯料は、8文。
 ・髪結(理容・調髪)料金は、大人32文、子供24文。
 ・正社員見習い(寮住まい)の手取り給は、月3000文。
 ・主任・係長クラスの手取り給は、月4000~6000文。
 ・熟練した大工職の稼ぎは、月14000文。


・・・だそうです。

  ↑ どうです? ↑

上記の額から診るに、「1文=10円❔」ってこたない^^; でしょう。おおむね、60円から70円くらい・・・かな? どうしても一文銭というコイン1枚を現代のコインに置き換えるなら、「50円玉」が相当です(厳密にゃ、それでもチョイ安いくらい)。


そしてイメージ的には、「早起きは200円の得」っ!!

朝マックでコーヒー1杯とかハンバーガー1個、タダで付いてきちゃうくらい(見えない部分で)得するよ🎵 ということです。これなら「すんなり納得、でしょ?(笑)
 
 
#1文は10円/一文は十円じゃありません! #1文は何円? #1文は現代だといくら

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