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カルト&マイナーな洋モノSF作品ばかり貪(むさぼ)り観て、世のメジャー作は年に そう何本もは観ないせいなのか、たまに話題作を(試写会のチケット当たったとかで💧)観たりなんかすると、異常に細かい「あら捜し」に神経が行ってしまう。
なワケなので、今般は前記事に続き新作『トムとジェリー』の掘り下げトークだ。
映画の序盤、人間界の主役ケイラ(演:クロエ・モレッツ)が高級ホテルのチェックイン・カウンターに歩み寄るシーン。
そこで、受付嬢ローラの前のカウンター上に置いてある「2本のランプ立て」が、なぜが忽然と消えたり(かと思うと)また現れたりする。
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問題の、その↓ ワンシーン。
明らかに、二人のやりとりを横から撮ってたときと、奥から撮ってたときとは(編集時に つなぎ替えた)別テイクだったのだな。
普通は、つなげる際に編集担当の誰かが気づいて、ランプ立ての無かった方のテイクに(デジタル合成かけて)無い"ランプ立てイメージ"を加筆する。でも今回は、うっかり見落としちゃったようだ。
さらに細かく言えば、ランプ立ての映ってないテイクの背後には「歩み去るダークスーツ姿の男性」も映ってなきゃイケない(=不自然な)んだが、その彼も同じように「忽然と消失」してる。一瞬のシーンだから、そっちに注目する観客もまずいない💧ワケで。
観客は映画や演劇、CMで、ついついセリフを語る者に視線を集中してしまい「画面のすり替え」を見過ごす。この手のトリックは俗に「Test Your Awareness」などと題してYoutubeなどにも多数、実験動画が上がってる。人間の視覚には「いかに盲点が多いか」…… わたしたちにとって事前にその真実を認識しとくのは結構、大切なんじゃないだろか。
=了=
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