すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

おいおいのキヨちゃん

2012-09-23 21:08:25 | うちのキヨちゃん
 今日はキヨちゃんは敬老会だった。朝、大量に畑からピーマンとパプリカを収穫してきたキヨちゃん。これは、我が家だけでは食べきれないと思い、
 「Kちゃん(親友ナース)にいるか聞いてみようか。」
と聞いた。
 すると、いつもは人にあげることを嫌がらないキヨちゃんが珍しく渋る。
 「う~ん、あげんほうがいいと思う。」
なんで?と思っていると
 「あんまり虫がすごいけん、農薬したんよ。」
と言う。
 「ほれは、あげんほうがいいけど・・・、そもそも、それは私らも食べてことうないん?」
私は素朴な疑問をぶつける。
 「ほれはなあ・・・。食べてみな分からん・・・。」
・・・!!!!!
 却下である。もったいないとは思いつつ、キヨちゃんと相談して、地球に返しましたとさ(涙)。
 それから、キヨちゃんは敬老会へ。出掛ける15分前になって、髪がどうのとか、白髪がどうのとか、言い始める。そこは「女」である。とりあえず、精一杯ふくらませて、スプレーして送り出した。
 今日は衣替えを中心にしたかったのだが、キヨちゃんから頼まれた買い物もあり、大急ぎで洗濯物を干して出かけた。
 大急ぎで買い物しても結局家に戻ると11時半。それから早めの昼食をとって、レンジでパスタが茹でられると言う100均グッズを試してみた。これ、便利である。洗い物が少なくていい。吹きこぼれもない。
 そのパスタで、混ぜるだけのソースで2種類のパスタを作って、シリコンケース6個に小分けして冷凍した。付け合せ用。
 今日はカタクチイワシがあったので、つみれの下ごしらえ(奥薗流で麩でかさまし)。それから、苦手のハンバーグの下ごしらえ(奥薗流すりおろしレンコン入り)。
 それからやっと、衣替えに至ったが、そうこうしているとキヨちゃんが戻ってきた。敬老会は楽しかったようだが、そこで知り合いのおば様が入院していると言う情報を貰って帰ってきた。
 それから衣替え中断で、お見舞いに。入院中迷惑なので、長居するつもりもなかったが、おば様の入院は骨折である。これ、動けなくて内臓元気で一番「退屈している」患者である。おば様はそこからきっちり1時間喋り続け、私は途中で気が遠くなってきた。
 元々耳の遠いキヨちゃんは、聞こえた部分だけでテキトウに話をする事が出来る様だが、私は話についていくのが精一杯だった。
 どろどろに疲れながら、病院を出るとき、キヨちゃんは思い出したようにこう言った。
 「あ!今日は相撲千秋楽じゃ。間に合うかな?」
・・・。はい、何とか後半には間に合いました。つみれ汁とハンバーグを焼く間、キヨちゃんの相撲を見ながらの歓声が響いていた。

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コメント (3)
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