豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

日本人には無垢の木造住宅が…北斗市~函館空港~羽田空港~東京都内

2013-07-27 21:31:14 | ファース本部
木造の家には、その中心に大黒柱が凛と建っており、その大黒柱に大梁、桁が差し込まれます。
その梁や桁には、何本もの小梁が乗り、ネタ、屋根の垂木などが載って家の構造を為しております。
まさに大黒柱は、家全体を背負っている存在です。

この木造軸組みの家づくりは、今の時代において既に時代遅れだと言う人がいます。
木材の板目、柾目、木裏、木表を見分け、墨を付け、ノミやノコを入れるが時代遅れか。
事実この日本古来の技術、技能である匠の技を発揮する機会がとても少なくなりました。

日本の軸組構法は、真壁構造と言って、木柱の幅の内側で納まるように出来ています。
つまり、木柱の表面が、外部と内部に晒される構造となります。
漆喰やじゅらくのような壁材で、木材の美しさを際立たせる知恵と工夫によるものです。
茶室、書院などの真壁造りは、まさに木肌や木目の美しさが際立ちます。

ケヤキの柱の紋様は、まさに芸術の極みと言える美しさで、四方全ての紋様が異なります。
その紋様の木目が、家屋の真ん中に位置して家で暮らす人々の営みを見続けるのでしょう。
家屋内の人の営みに合わせ、ケヤキの木目も年々とその肌の色合いが変わって行きます。

最初に薄茶の木肌だったケヤキ柱が、しだいにその色を濃くして行き、濃い茶色から黒色へと変わり、真っ黒から深黒色へと変化します。
その年々と変わり行く木肌を眺めて家と一緒に齢を重ねて行ったと言います。
昔の人は風流で情緒性が豊かであったのでしょうか。
踊るような杉の木目の楽しみ方、檜の艶木肌の美しさ、松の白色木肌の気品ある艶…
このような自然の木の目や木の肌、木の表情を楽しむのが、日本の家の特徴でした。

時代は変わり自然の木肌を愉しむより、その愉しみ方が違うようです。
欧米文化が到来し、家に合理的な機能が求められ、それが現在の生活スタイルにフィットするのでしょう。
木柱を両側から壁材で挟み込む大壁方式が一般的になりました。
愉しみ方が、カラフルな内装材、照明器具、家具調度品などに変わったのでしょうか。

時代は変わっても日本人が培った無垢の木造住宅の文化は、我日本人の何処かに潜在していると思えてなりません。
生きている木材と一緒に暮らす家づくりを目指したいものです。

さて、写真は今朝の本社です。このコラムは土砂降りの東京鶯谷のホテルで書いています。
明日は夏休み入っている娘夫妻の長男の孫を北海道に連れて帰ります。

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