豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

住んでから生じる温熱性能の悩み…北斗市

2015-09-05 15:55:21 | ファース本部

今日も住宅における温熱性能に無知な業者が建築した、家の悩みについて施主の方から相談が寄せられています。
一つは、大手ハウスメーカーの供給した家です。
この家は、述べ面積140㎡の家で、エアコンを居間、キッチン、廊下、二階2部屋の合計5台設置しているそうですが、エアコンのない2階の寝室は、暑くて眠れないとのことです。

この建築した地域は、断熱性能に関する意識が薄く、同じく断熱材も薄いのです。
2階だけが暑いのは、天井裏に敷設した断熱材の厚さ75㎜。それでも基準値だと…
南下するほど気温が高いのは当然ですが、夏場の太陽高度も高くなり、蓄熱量の多くなる屋根瓦に熱を溜め込みます。
ちなみに北海道では、殆どがトタン屋根なので熱を溜めません。

そもそも日本の断熱基準が間違っているのです。
天井裏の断熱材の厚さは、300ミリが普通の北海道より、温暖地の方を厚くすべきなのです。
この家の施主は冷房費用について触れていませんので経済力のある方なのでしょう。
しかし相当のエアコン稼働のためのエネルギーを使用していることを想像できます。
この質問には、出来る限り(200ミリ以上)天井裏断熱材の足し増しを進言しました。

もう一つは、地域密着型工務店が施工した家の相談ですが、やはり暑くて困っていると。
こちらは、西日本でも高気密・高断熱工法と言うことに、かなり拘った家のようです。
そして工務店経営者も暑さ対策に幾度も懸命に奔走してくれているといいます。
この家は、家の性能が良いのでエアコンを2台で大丈夫だと太鼓判を押されたそうです。

ところが採光窓の多くが西側に向いているため昼過ぎからは、窓からの日射熱をまともに取り入れているようです。
更に高気密高断熱のため、溜めた熱を逃がすこともありません。
熱損失計算に拘ったモノの、日射取得熱に関する知恵がまわらなかったようです。
この相談には、遮熱タイプのルーバー取り付けを進言しておきました。

温熱性能は、その断熱、気密、蓄熱、遮熱、日射熱などが、地域性と家の東西南北も含めて解るものです。
しかしながら、家づくりの計画段階では完全に無視されているのが現状です。
写真は弊社の実験室で視えない空気の質を測定風景を撮りました。

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