おお!奇跡か チタケが2個
栃木県人はチタケが好きだ。8月、チタケ狂奏曲が始まるのだが、今年は事情が違う。
キノコ教祖を自認する、鹿沼で支那そば屋「麺坊」を経営する中尾に電話してみる。
キノコ教祖の彼をして、先日の収穫は4個のみというのである。
30kGほどはいつも採る彼をして、この収穫は涙ものなのである。
「チタケどころか、毒キノコさえ出てない!」とつれない。
山も涸れているが、外食産業も、夏涸れだという!
梅雨から最近までの日照りとも思える気象現象に、菌も人も夏バテなのだそうだ。
だからといってひるむかといえば、懲りずに過去に発生履歴のあるブナの林を見に行くのであった。
体長は10センチ前後 最近何かと話題の山根とは違うヤマネは、ボクの足元を擦り抜け、
眼前のブナの大木に登った。近くに寄っても逃げず、しばらく睨めっこ。
チタケは5個しか採れなかったが、ブナの森の小さな住人との出会いは、思わぬ拾い物であった。
雨のブナ林から出ると、空には陽が差し始めていた。
豪雪地帯のヤマネの目撃例ですね。
ヤマネの冬眠期間には地域差があるそうです。
中部山岳の高標高地域ではヤマネの冬眠期間が半年近くになることは知られてますが、九州のヤマネの冬眠期間は、北部(長崎県)では2〜3ヶ月間、最南端(鹿児島県大隅半島)では20日未満だそうです。
九州の照葉樹林のヤマネはほとんど冬眠しない(森林総合研究所)
https://www.ffpri.affrc.go.jp/research/saizensen/2015/20150615-02.html
逆に豪雪地帯のヤマネの冬眠期間は、根雪が厚く残りますので7ヶ月近くになり、冬眠前に十分に脂肪を蓄えられなかったヤマネは冬眠失敗に陥りやすい可能性があります。その意味で豪雪地帯のヤマネ生息数は他の地域より脆弱化も知れません。
この度は真にありがとうございました。
そうですか、ヤマネの調査をしていらっしゃるのですね。
色々、なサイトがあるのですね。教えていただきありがとうございます。
このヤマネ君は、新潟県十日町市松之山の天水越のブナ林。松之山口のブナの大木付近で撮影したものです。
参考になればと思います。
ヤマネ発見事例は大変に貴重です。
是非、環境省の「いきものログ」に報告しませんか?
http://ikilog.biodic.go.jp/
スマフォからでも「いきものログ」報告が出来ます。
https://itunes.apple.com/jp/app/ikimonorogu/id845136538?mt=8
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.go.biodic.ikilog.ikimonolog&hl=ja
目撃事例の集積でヤマネの新たな生息状況が判明しヤマネの保護・保全につながる事と思います。
ご検討の方よろしくお願いします。