上越・町家暮らし

主に新潟県・上越市の自然、文化、風土、そして町家暮らしについて書いていきます

画家・横尾茂 アトリエ訪問 3

2025-02-11 22:12:01 | 地元作家

横尾茂 デッサン 1960年代 50cm✖️65cm           エゴンシーレポスター

カミさんの部屋にあるエゴンシーレのポスターと並べてみた。1960〜68年まで横尾は人体デッサンを執拗に研鑽したようで

骨太のシーレの線に似ているとも思った。

我が家の階段ギャラリーに飾った横尾の裸婦デッサン(1958年作)と油絵 5月のある日に(1980年)

クレヨン画の下絵もかなりの数があった。

横尾のデッサン画 1950年代〜1070年代まで 

中央のピカソの模写は横尾氏、横尾氏の妻、そして娘さんのかおりさんの合作とか   自画像は息子さんが描いたとのこと

横尾作品を前に記念写真。右端の絵は息子さんの作品なのだそうだ。左から(横尾はじめ氏、牧田香織氏、多田けいじろう氏、妻と私)

自然豊かな森の中に佇む、横尾邸を後にした。

 


画家・横尾茂 アトリエ訪問 2

2025-02-11 09:05:30 | 地元作家

 作品の横に立つのが娘さんの(かおり)さん  手前の作品は80号〜100号か。

 横尾の作品はとにかく大きい。この作品も120〜150号ほどであろうか。

横尾茂の画評は各々に譲るが、とっつきにくい横尾の特徴ある画風、曲線からくるうねりやしわ、ひだ、そこから醸し出される

生命の渦は、雪に埋もれる雪国の大地から生まれた横尾ならではだと、私は思う。

しばし横尾の荒々しい呼吸音を感じながら、絵を楽しんだ。

アトリエには横尾の作品だけではない。上記二つの画像は横尾氏の奥さん、娘さんが描いたものだそうで、さすが画家一家である。

いずれも小さなサイズの作品。左は龍 右は親子像(横尾氏の奥さんと幼い長男のはじめさん)とのこと1970年代作

新聞広告等の裏に書かれた下書き、デッサン。

続く

 


画家・横尾茂 アトリエ訪問 1

2025-02-10 19:48:10 | 地元作家

 横尾茂の作品。大きいです。100号〜200号  人物画のモデルは娘さんの(かおりさん)だそうだ。

 

 知人が安井賞画家・横尾茂氏の娘さん、かおりさんと交流があることがわかったのは、最近である。

それはかおりさんが私のブログにおける横尾さんの記事を読んでいたことから始まり、田中一村を通じて知り合った

私の知人と同じ活動をしていたことで、私に繋がったのである。

 かおりさんは是非という私の希望に沿っていただき、今回のかおりさんの父上の横尾茂宅の訪問が叶った。

                  京王線 多摩センター駅で待ち合わせ

 多摩がこんなに田舎なのか、と改めて思った。新宿から30分余りで自然の残る環境

田中一村が生まれた栃木と奄美大島の自然。新潟上越浦川原で生まれた横尾茂と多摩地方。

両者とも生地と同じ環境を選んでいるような気がしてくる。

 横尾茂の石彫。石彫は初めて見たが、作品は結構あるようである。

   初期の作品が玄関に飾られていた。自由美術会のペナントも。

  横尾氏が亡くなって今年が13回忌なのだという。奥さんも昨年亡くなられたそうである。

 

               横尾 茂   略歴(自由美術協会運営委員   日本美術連盟会員)

 1933       新潟県上越市浦川原区横住 生まれ 農業をしていたが絵が諦められず20歳で上京 

 1956〜1968  文化服装学院にて山口薫、佐藤忠良に学ぶ 同院卒業後大森絵画研究所にて8年間

            人体デッサンをする

 1961       自由美術展に参加 入選

 1965       銀座中央画廊にて初個展   自由美術にて会員に推挙される

 1977       第20回安井賞に初出品で受賞 題名(里のひろみとうちのはあちゃん)

                               

                                    近代美術館蔵

      1978      町田市市民ホール緞帳制作

   1981      上越市展  審査員

   1985                          上越市浦川原公民館 「横尾茂の世界展」

   1990      大手町画廊にて石彫展(石とたわむれる)

      1994〜2008 香川県、富山県、静岡県等の審査員

   2006、7    自由美術協会事務所代表 古典多数、招待作品等

      2012、5月   逝去  78歳

        

 続く


郷土の画家・横尾茂作品 2

2024-01-26 12:20:18 | 地元作家

横尾茂作「5月の日に」F2 1980作

横尾の自画像なのだろうか。残念ながら会ったことがないので、想像するしかないが。

    「死の灰、怒る不動明王」2009年作。F150号 油彩

逝去・前年の2011年、10月。東京銀座・「日本画廊」での個展での画像から抜粋。横尾茂氏。

 


郷土の画家・横尾茂作品

2024-01-25 16:23:57 | 地元作家

     1980年製作「かおりちゃん」 F2号         1984年製作「かおり」F2号

横尾にはユーモラスで原初的な人物像が多いが、特に「かおり」シリーズは多い。

 

 

 1983年製作 裸婦デッサン 「昼下がり」 60cm✖️80cm    クラフト紙に描かれている

 今はない、三重県の亀谷美術館の裸婦デッサン出展の作品。

 まるで釈迦涅槃図のようであり、マヤ、インカ、アステカの壁画やレリーフをも彷彿とさせる。

横尾 茂 (1933〜2012年。1977年 第20回 安井賞展受賞者)

  横尾茂は文化学院や大森絵画研究所にて絵画を学んだ画家です。油彩画や線画にて素朴で愉快な作品を生み出しています。身近にあるモチーフを取材し、変化の激しい現代社会の表層を意識した作風は独創性が高く、評価されています。従来の油彩画の技法である塗り重ねることによる表現に疑問を抱き、本質的なものだけを現出させる東洋美学の表現を重んじて、絵の具の層を削って作品を作り上げるなど、独自の取り組みを行っていました。

 

1933年新潟県にて横尾茂は誕生します。中学で美術の先生に絵を勧められたことから絵の道を志します。1953年に上京し働きながら3年後の1956年には文化学院に入学、山口薫や佐藤忠良に学びます。1960年に卒業後には大森絵画研究所にて人体デッサンを中心に研究を行い、翌年の第25回自由美術展にて『野』が初入選を果たします。その後第28回自由美術展に『遊歩』や『帰路』を出品し、1965年に自由美術会員となります、その後も精力的に作品を作り続け第38回自由美術展では『季の唄』や『あrひるちゃん』を出品し、自由美術賞を受賞します。その後も様々な展覧会に作品を出品し受賞を重ね、ギャラリーを開設するまでとなります。2012年、78歳にてその生涯に幕を下ろします。「絵画買取ならSATEeee」のhpより抜粋