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厳冬の室野
山村部で見る花は都会にない,日本古来の素朴な花が多く印象的である.室野の厳しい冬が去り,あっという間に春が来て,夏も又,瞬く間に駆け抜けていくのである.
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桐の花,葛の新芽
栃木からの往復で月のうちに何度となく通過する室野の町並み.このあたりの集落では人口も多く,家並も道路に沿って,長くのびている.私の好きな風情のある集落で,四季を通じて訪れたいまちである.
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雪の消えた室野の瞽女宿「山平」
室野の瞽女宿「山平」は昭和49年,NHK放送,新日本紀行.瞽女の道 上越市でメーンの集落として描かれていて,雪に閉ざされた室野の家並や,瞽女宿「山平」さんの様子,出稼ぎで夫のいない様子などが映像で見られ,上空からの豪雪の家並を映した空撮は見事であった.
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かって,この町の町長も務めていたという,瞽女宿「山平」の関谷夫妻.快く取材に応じていただきました.
室野には瞽女宿が3軒,記されているが上記の宿「山平」さんが残るのみであとの2軒は無くなったそうである.
室野から松之山方面にいたる.冬期は室野からは通行止めになってしまう水梨集落を抜け,松之山温泉,兎口温泉にいたる.水梨にも宿が記されているが今はなくなっている.兎口温泉瞽女宿「植木旅館」.現在も健在であったが,70を過ぎたというご主人に話をうかがったが,覚えはないということから,宿をしていたのは昭和初期か,大正の頃であろうということだった.
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夏の空が広がっていく
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水梨集落の看板
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兎口「植木旅館」
植木旅館の湯はぬめっとした肌さわりの,私好みの温泉で,時間があれば何度も立ちよりたいおんせんである.
この項続く