稲刈りが終わると,稲の刈られた田んぼは衣服をはぎ取られたようで物憂い表情だ.うかうかしていると雷が鳴りだし,雪雲を運んで来る.妙高山の5合目から上は,紅葉が始まって賑やかである.南葉山麓には紅葉がまだ見られないが,ナナカマドや楓は華やかな衣装を纏いはじめた.
穏やかな日本海に流れ込む,関川の河口で釣り糸を垂れることも,もう直き出来なくなる.だから朝早くから穏やかな海を見つけにいく.
直江津から霞がかかる,関田山脈に向かって走ってみる.あれほどの賑わいを見せた頸城平野の田んぼにも,晩秋の風が吹き始め,寒々とした関田山脈が畦越しに薄らと浮かび上がる.板倉寺野から上久々野を過ぎると,ちらほら,色づいた葉が目立ち始める.
光が原高原を過ぎ,関田峠辺りのブナ林は派手ではないが今が盛り.ブナの紅葉は黄色で淡々した色使いで大人しく,主張するだけだ.
ブナの森に囲まれて,ムシカリ,楓の競演