上越・町家暮らし

主に新潟県・上越市の自然、文化、風土、そして町家暮らしについて書いていきます

春日山城古道・城が峰砦〜中桑取

2022-07-17 09:26:58 | 瞽女街道を行く

城が峰砦入り口では3体の石仏に迎えられる

城が峰砦から東南方面。正善寺ダム後方辺りに春日山城跡松林らしき?尾根が見える

城が峰砦跡からのロケーションは樹木を切り払ってあるので良好である。。この日は生憎雲が多くて火打山、焼山は見えなかったが権現岳、鉾ヶ岳など低山が見られた。

桑取の高住集落 一際大きな建物は洞泉禅寺

奥に見えるなだらかな山の山頂には日の入城跡、その山裾を北陸自動車道が走る

古い案内板もまだ現役。自然にすっかり溶け込んでいる。

城が峰砦から中桑取集落への道はほぼ下り。「路肩注意」の看板。砂利道で狭い林道なので運転注意。

急カーブにある案内板。切り返しをしないと曲がれません。ここまでくると中桑取集落まで300mほど。車両通行禁止の看板は谷浜公園への看板。

青線部分が今回歩いた道です。赤線は、正善寺ダムから上正善寺集落に行ける古道だそうで、最近整備されたそうですので、歩いてみようと思います。橙線は春日山城古道、正確には春日山裏道と呼ばれているそうです。上部の赤線の日は薬師寺山にある電波塔の管理道です。ということは車で薬師寺まで行けるということになりますが、入り口はゲートがあり通行できません。

さて今回のコース  長浜集落〜(60分)〜薬師寺〜(30分)〜T字路〜(30分)〜城が峰砦〜(30分)〜中桑取集落 ゆっくりで2時間30分

このコースを往復するもよし、中桑取集落から谷浜集落の8号線に出て、日本海沿いを長浜集落まで歩いても良いでしょう。いずれも往復5時間あれば歩けると思います。

 


春日山古道・薬師寺〜城が峰砦

2022-07-16 16:47:53 | 瞽女街道を行く

電波塔上空にはオオタカが3羽、鳴きながら飛んでいた。

電波塔の足元がひらけていた。

薬師寺に登る時ちょうど登山口で農作業をされていた方に薬師寺から長浜砦、城が峰砦に至る道は歩けますかと尋ねると、山道の整備にも関わっているが、ここ数年整備していないとのことだった。そこでとりあえず薬師寺までと考えていたのだが、薬師寺と対峙して建っている二つの電波塔に行ってみると、最近除草したとみられる幅2mの山道が見つけられた。

電波塔から長浜砦と春日山城へのT字路まで尾根に沿った水平道を20分ほど、視界は殆ど無いが歩きやすく気持ちの良い道だった。

このT字路まで中桑取集落から車で来られるが、一車線の狭い林道なので軽自動車がベストだろう。砂利道で待避場所も少なく、路肩にも危ういところがあるから要注意である。このT字路を左に行けば春日山城跡、右に行けば長浜砦を経て城が峰砦、中桑取となる。ここから長浜砦まで500m、城が峰砦まで500mほどか。城が峰砦から中桑取まで1、7kmである。いずれも殆ど水平移動かちょっとした上りがあるだけで、下りが多い。

本道から分岐して長浜砦がある。

長浜砦からの見晴らしは悪い。

近年しっかりとした案内板が設置された。

 

T字路から20分ほど、城が峰砦についた

薬師寺は右上。次回、城が峰砦〜中桑取に続く。


春日山城古道・長浜集落〜薬師寺

2022-07-15 10:36:05 | 瞽女街道を行く

上越市長浜薬師寺入り口。入り口は集落の真ん中あたり。300m手前に公営の無料駐車場があります。右画像は薬師堂手前にある」石仏。

 

先日瞽女ミュージアム高田インスタにて薬師寺が紹介されていたので、触発され8年振に薬師山の石仏に会いに行ってきました。今回は長浜〜薬師寺、薬師寺〜電波塔をへて長浜砦、長浜砦から城が峰砦〜中桑取集落を紹介します。

春日山から城が峰砦は2014年、4月のブログにて紹介していますので、そちらを参照ください。← 矢印をクリック

今回古道を歩いて感じたのは、8年前の案内板から新しい案内板に代わり、文化財に対する意識が上がってきたのではと思いました。

 

最初に出てくる石仏

薬師寺への道は殆ど登り道。寺は標高270mにあります。ほぼ海抜0mから登りますので、休憩を入れて一時間あまり。登山道は粘土質で滑りやすいので足こしらえはしっかりと。また夏場は十分な水分を持参ください。水場はありません。また見晴らしは途中一か所ほど。寺のある頂上もある程度の景観はあります。

ちょっとした分岐点はありますが、迷うことはないでしょう。

クルマユリが迎えてくれました

流れ出る汗を拭く頃、寺につきました。奥が本堂。

無人の本堂には多くの仏像が。

本堂の裏にも石仏が並ぶ。

 

 


雲台寺・パワースポット

2022-07-14 09:16:45 | 瞽女街道を行く

夏の駒ヶ岳。ロストワールドのようだ。雲台寺はこの山の山懐にある。

 

 

 糸魚川市海川渓谷を見下ろす駒ヶ岳。この岩山の山裾にあるのが市野々集落。その市野々集落を過ぎ海川渓谷の入り口にあるのが、御前山(ごぜんやま)集落。以前は5軒ほどの家があったが、自然崩壊した家が何軒か。どうやら夏期だけ作業にきているようだ。冬期はこの集落までは除雪していないと思われる。この御前山から海川渓谷への林道を少し行ったところに寺がある。鬱蒼とした森に囲まれ全体像は見れないが、岩窟に囲まれたお堂が臨まれる。この建物が天台宗雲台寺観音堂である。雲台寺は糸魚川市の文化財に指定された絵馬があるらしい。

石碑に天保十四年とあるからこの寺は少なくとも江戸後期には存在していたことにはなりますが、調べたところ創建は奈良時代だそうです。

 

苔むした山道を100mほどで山門。奥に本堂。山門左格子堂には木造の馬がある  山門額、或いは山号額には御前座とありました

 

              

本堂入口には「ご本尊が旅に出かけられました」と書かれた立て札がありました。

以前は雲台寺には五大明王像、十一面観音立像が祀られていましたが盗難にあったそうです。

私が最初に訪れた十二年前にはなかった立札と記憶していますが、早い帰寺を願うばかりです。

撮影で山村部に行くと鍵のかからないお堂がたくさんある。しかも鍵がかかって無いお堂があるのには驚かされる。

本堂脇岩窟にある阿弥陀三尊

駒ヶ岳の山麓深く奈良時代から続く天台宗雲台寺の森。万物の霊気を含んでいるかのようだ。

 


季節がら、廃ホテル

2022-07-13 09:05:51 | 瞽女街道を行く

 いつ廃業したのかは分からないが、家並み20軒足らずの山村にこのホテルはある。現在の実住人は5、6軒ほどであろうか。調べると2000年には営業していたらしいが、私が訪れた2010年には営業していなかったから、廃業して20年くらいだろうか。おそらくホテルからは山並みが見え景観は良いのだろうが、冬は3、4mの雪に埋もれ観光客は少なかったのだろうか。一時の温泉ブームであちこちに各種の温泉施設ができたが、今は各地で閉業が目立つ。

このホテル、今にも何やら出てきそうなほどの荒れ具合だが、この地の心霊スポットの一つに挙げられるらしい。

盗まれ、廃棄されたと思われるバイク。ホテル共々もったいない話だ!