暑さを忘れるような涼しさを求めて妙高山の麓に出かけた。1400mほどの標高だが温度は20度ほど。寒いくらいである。避暑には最高だがこんなところにしばらくいたら、街での生活が苦痛になるのは必定である。
ブナ林
暑さを忘れるような涼しさを求めて妙高山の麓に出かけた。1400mほどの標高だが温度は20度ほど。寒いくらいである。避暑には最高だがこんなところにしばらくいたら、街での生活が苦痛になるのは必定である。
ブナ林
直江津海岸にて
ツクツクホウシが鳴きだし、秋色が濃いが気温は一向に下がらない。しかし確実に秋はやってくる。
直江津海岸にて
越後湯沢にて
日中青空が覗いていた峠も、18時も過ぎると霧が湧き冷えてきた。ブナの森は霧の中に次第に消えて行く。森の中に私は一人取り残され、時折聞こえるアカショウビンの鳴き声に、耳を傾けた。
ブナの根開け 6月3日 関田峠付近
新潟と長野を分割する関田山脈。1200mの黒倉山をピークに南北80km(新潟県と長野県境間)に渡る。その山脈に信越トレール(総延長は110km、斑尾高原〜苗場山)と呼ばれる登山道があるが、本格的に歩けるようになるのは6月に入ってからだ。大小多くの峠があるが、上越と飯山を結ぶ峠で一番早く開通するのが、関田峠である。開通日はその年の積雪量によってまちまちであるが、今年は5月の26日に解除された。私は通行止めが解除されると、毎年この峠付近に広がるブナ林を訪ねる。
必ず訪ねるのが右端にある桃尻ブナ(私が勝手にそう呼んでいるだけですが)
桃尻ブナ? 12年前に見た時から尻の傷はあったな〜。
山はまだ冬
今か今かと待ち望んでいた、関田峠への道が開通した。上越市のホームページでは5月の24日が開通予定でしたが、24日には峠への道は通行止でした。バリケードに書かれていたのは、6月上旬開通とだけありました。そんなことから遅くとも6月7日にはとの思いで、10日に行ってみました。7日に開通したのでしょうか、案の定、峠付近にはマイクロバスが数台、その他、県外からの車で埋まっていました。関田峠のブナ林の根明けを待ち望んでいた人が、大勢いることを創造されました。しかし、予想していたブナの根明けは散々なものでした。今年は4月に降雪があったから、なんとか雪が残っていましたが、6月のブナ林の根明けはあまりに遅すぎました。また、このブナ林を見せるのは良いのですが、残った残雪でそり遊びなどさせて、美しいブナ林の景観を壊すのはいかがなものと思いました。マイクロバスで来られた児童学習の団体なのでしょうが、原始的なブナの吐息を味わうには、そのような活動は控えてもらいたいものです。意味のある自然体験とはどういうものでしょうか。
あまりの車の多さに喧騒を避け、黒倉山方面の信越トレイルを少し歩きました。
筒石峠分岐
筒石峠には小さな池があり、ここにはサンショウオとモリアオガエルが住んでいます。
残雪の残る池にはサンショウオの卵が。(餃子の形をしている)
お昼過ぎ、関田峠のブナ林は元の静けさを残していた。写真をとる方が3人ほど。
2年ぶりの美尻ブナ。