夜もふけ、漁火が増える
月はもうすぐ海に落ちる
漁り火の夜は続く
7月の22日、穏やかな海に穏やかな陽が落ちた。その夕陽の落ちた海に今まで見たことがないほど漁船が集まった。
一つ二つ、可視できるだけで30数船。
陽は静々と日本海を割って落ちていく
今まで見たこともないほどの漁船が直江津海岸に集まってくる。これだけの魚船が集まるということは、
魚もまた、集まってきているのだろうか。
続く
大振りの地蔵堂の木の祠。この三叉路が平沢集落の入り口なのだろうか
柿崎区平沢にあるという双体道祖神。米山の山裾を縫うように走る山道。ナビに示される平沢集落への道は茅原の中に消えた。舗装された山道を辿り、萱原に消えた辺りに向かう林道を走ると、三叉路。三叉路には小屋掛の地蔵堂があった。左への道は下り坂でその先に集落はないと判断し、右に行くが1kmは入っただろうか、家屋はない。この道を戻り、左折してしばらくいくと集落があっった。ナビでは出てこない集落であるが、なんとバス停があり、平沢とあった。
バス停があるということは住人がいるということだが、立ち並ぶ2軒の家はどう見ても無住のようだ。ロープが貼られた先は侵入禁止とあるが、進入してみる。ただ平沢とあるだけでは皆目見当がつかないから、ここの住人を見つけ、教えてもらう以外ないのである。
奥にある家に声をかけてみるが、人の気配はない。
資料には平沢集落の山道の入り口にある。とだけあるから、この集落の道を全て歩いてみる。運転中には気がつかなかったが土手上に十王石仏が見える。このような場合、道祖神が併設してある場合が多いので土手上に上がってみたが。
集落の中を徘徊すること2時間。集落の奥、眩い緑の底にひっそりとたたずむ堂を見つける。
比較的新しい祠の中におられました。
平沢双体道祖神、ありました。長い間風雨にさらされていたようで、大分、風化していましたが、苦労の甲斐がありました。
明日は雨の予報だが、この穏やかなあかね雲では大したことはなさそうだ。夜中に起きると満天の星であった。
開けた谷で、4.5mの安竿に、これでもかとばかりの長いレベルラインで、毛鉤を飛ばすのは心地好い。もっとも歳をとり目がダメで、逆光や波間ではまるで見えないので、向こう合わせが多いのだが。それでも開けた谷で長い竿と、長いラインを飛ばすのは釣果の多寡に関係なく、面白い。
谷への降りる途中にあった、タマゴタケと早出のチタケが3個あった。帰りに採取と思っていたが、翌日は2パーティが入っていたので、どちらかのパーティが採取したらしく、目立っていた2個のチタケは消えていた。
テン場までの途中9寸前後を大分釣ったが、テントサイト近くでキープしたのは7寸ほどだった。
私は渓泊まりでは、自然の恵を一尾頂く。今日のお供はトリスポケット瓶。先日の東北釣行の残酒である。
車止めから、ゆっくり2時間。18時すぎテントを設営する。源流での釣りは一人、焚き火を囲む、谷泊まりに限る。
朝 5時晴れ。心置きなく遊べそうだ。
開豁の渓で出会った尺イワナ
谷には多くの足跡があり、今年は多くのパーティが入っているようだ。幸いなことに奥の二俣までは私の貸切であったが、
帰路、5人組のパーティと単独の方に出会うこととなった。
10時すぎ、谷には霧が湧き出し、小雨模様となった。谷との再会を約束し、流れを後にした。