上越・町家暮らし

主に新潟県・上越市の自然、文化、風土、そして町家暮らしについて書いていきます

ジオラマ・「早川、寒い谷」

2020-10-31 17:32:12 | ジオラマ

  早川、寒い谷バス停

 

 バス停をモデルにジオラマを作る

 

子守と集落を回る瞽女

今までは斎藤真一作品の越後瞽女をジオラマにして来ましたが、これからはオリジナルのジオラマに挑戦していきます。

 

 火打山     焼山       真昼山        前烏帽子  阿弥陀山 烏帽子山

                            前景の民家は瞽女宿 善右衛門新屋

 

瞽女が歩いた頸城の多くの集落は川沿いにある。特に西頸城は上越市から糸魚川市にかけ、大小の河川があり、代表的な川を七谷(桑取川、名立川、能生川、早川、海川、青梅川、姫川)と呼んでいた。その中でも私は特段、早川が好きである。大平辺りから見えてくる、頸城の山々が早川の流れと、稲田の後ろを覆い被さるように山々が聳える姿は、一見の価値がある。寒い谷のバス停のある集落のちょっと上手に、10mほどの物見台があって、これらの景色が覗けるのである。ここから1kmほど、広大に広がった中川原新田の民家集落が頸城の山々を従えて、堂々と立っている姿はいつまでも残したい景観である。

 

早川河口から見た頸城の山々

 

寒い谷、物見台からの眺め(イラスト)火打山、焼山 昼間山 前烏帽子山 阿弥陀山 烏帽子山


消えゆく船小屋(筒石)

2020-10-27 12:24:58 | 筒石 船子屋

連なっていた舟小屋がはぐらになってしまった

 2010年撮影

 糸魚川市筒石にある古い船小屋が壊れ始めた。12年前にこの船小屋長屋の存在に気がつき、多くの写真を撮った。母達をモデルに瞽女の旅すがたもここで撮った。私が気がついた当時にはこの船小屋は既に使われてなく、放置されたような状態だった。しかし、潮風に晒されながらも、状態を保っていたのだが、昨年辺りから、連なる長屋の一部が壊れ始めた。腐り始めた柱が荒波に耐えきれなくなってきたのだろう。一戸づつ消え始めて来ている。

 長年海を見続け、日本海と共にあった風情ある風景が消え去るのは残念でならない。

 

 


あ〜雲よ

2020-10-24 21:47:33 | 

 早川谷 鉾ガ岳 権現岳

私は死んだら戒名など要らないが、付けるとしたら雲の一字が欲しいと思っている。

確か、坂口安吾は「行雲流水居士」と付けたいと描いていたのだが、新潟市の坂口家の墓には、戒名も俗名もないらしいから、小説の中だけの話らしい。

 早川谷 中川原新田にて

 

 関越道、水上付近にて

 

 早川谷 大平にて

 

 糸魚川市早川谷、砂場で


小林古径美術館にて

2020-10-22 23:36:10 | 美術館

 小林古径の家だそうです。

 

写真撮影OKとのことで一枚

 小林古径記念美術館がリニューアルオープンしたとのことで行ってきました。

上越には12年足を運んでいますが、小林古径美術館を訪れたことはありませんでした。なぜかと申せば、私が見たい画家ではないことと、複製画が多いとのことなので、縁がありませんでした。

時折開催される大きな企画展は、改装前は博物館で行われていましたので、池田敏章、斉藤コレクション展や、浜田浩の写真展は、博物館でみておりました。

 さてリニューアルされて、郷土作家さん達の作品も網羅されての展示と期待に胸を膨らませ、美術館に行きました。土曜日の祭日とあって、子供連れやら多くの来館者で、賑やかでした。小林古径はさておき、斎藤真一やら、横尾茂、牧野虎雄など、私が見たい作家さんの作品が、ずらりと並ぶでいるかと思えば、各者1展づつ、小林古径の常設展と思われるコーナを入れて、3ブースほど。斉藤真一の作品に至っては、陽光がさんさんんと当たる、ガラス張りのギャラリと称する回廊に、富岡惣一郎の作品共々、4、5点が眩しそうに展示されておりました。この場所で作品は問題ないのでしょうか?

 また、先にオープンしていた隣にある博物館にも足を運び、瞽女コーナーにある池田コレクションを見てきましたが、「二本木の雪」が展示されておりましたが、私の記憶に間違いなければ、池田敏章コレクションに「二本木の雪」はなかったと思いますので、確認して急ぎ訂正していただきたいと思います。

 私なりの感想をいえば、美術館というにはスペースが狭すぎて、常設展、企画展を行うには、申し訳程度の展示になってしまいかねないと感じました。美術館の体をなさず、公民館的コンセプトでのリニューアルになってしまったことは否めないのではないのでしょうか。

 

 


ジオラマを作る 3

2020-10-15 08:07:27 | ジオラマ

今回作るのは斎藤真一が描いた瞽女から。池田敏章コレクション「お常の死」である。図録の画像は印刷が悪く、秋の企画展で瞽女ミュージアム高田で展示してあったので、細部を良くデッサンして書き留めておいたがどうだろうか。

 

 

 11月中には瞽女ミュージアム高田に展示予定なので、興味のある方ご観覧ください。

この項、終わり。