余程の悪天候でなければ海岸を歩くのが日課である。目も開けられないような横殴りの風に逆らって歩く。
耐えられれば自然のなすがままの中で過ごすのはたとえようもない喜びである。
西空にあかね雲が漂い、鳥首岬が次第に海面から湧き上がる黒雲に消えていく。この暖かさでは雨になるのだろうか。
接近する気圧の壁に冬の陽は悲鳴をあげているようだ。
余程の悪天候でなければ海岸を歩くのが日課である。目も開けられないような横殴りの風に逆らって歩く。
耐えられれば自然のなすがままの中で過ごすのはたとえようもない喜びである。
西空にあかね雲が漂い、鳥首岬が次第に海面から湧き上がる黒雲に消えていく。この暖かさでは雨になるのだろうか。
接近する気圧の壁に冬の陽は悲鳴をあげているようだ。
今年の夏も暑くなりそうだ。ウオーキングがてら浜に出る。昼の暑さが嘘のような涼風が砂浜を吹き抜ける。
町家には一つ二つと明かりが灯る。
灯台が光はじめ、帰り支度を始めた釣り人たち。
鳥首岬を染める陽光の下、ビーチバレーを楽しんでいた。
風の強い日。大潮。海水の水鏡が美しい。
毎日毎日、雨が降っていなければ、日暮時の海岸に立つ。海水面に落ちる太陽、鳥首岬の鼻に落下する陽を待って。
しかし春の日本海には見事な陽が落ちることは稀だ。でも雨さえ降っていなければ、刃のように私は砂浜に屹立する。
落日が水鏡に溶けていく!
夕暮れの小さなタイドプールに、飛行機雲。
牡蠣殻に
浜の斜面にも、春が。砂がいっぱい詰まっている。
生物の死骸?
8号線を走っていると、テトラポッド越に舟のポールが。
海側に回り込んでみると、小型の漁船が打ち上げられていた。調べてみると、どうやら能登地震の津波で流れ着いたものらしい。