おっちーの鉛筆カミカミ

演劇モノづくり大好きおっちーのブログです
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SUKYSH CLOUD~太陽の降る村~ その1

2011年05月13日 06時49分25秒 | SUKYSH CLOUD
○ファーネスの村・村はずれに建てられた小さな家の中
  中は雨戸とカーテンをを閉め切って夜の闇のように暗い。

  そこでは一人の少女が小さな小さな水晶球を前に、
  なにやら呪文のようなものを唱えている。

少女「……やっぱりそうなんだわ」

  少女は、顔を、机の上に置いた水晶球に近づけて
  じっと覗き込む。

少女「……明日は私の一生の節目となる重大な日……旅立ちの日なん
  だわ! ……でも……」

  少女は立ち上がって閉め切ったカーテンと雨戸を一気に開ける。
  空は曇って、今にも雨が降り出しそう。

少女「……今日は集められるかしら……」


 ○セノンの村・村の酒場
  ボイスカとバルシアはビールを飲んでいるが、
  ライタはジュースを飲んでいる。

ライタ「……トホホ……酒場で酒が飲めないなんて……」
ボイスカ「お前は未成年だろうが。あと四年待て」
ライタ「こうなったら食欲を満たしてやる。やけ食いだあっ!」

  ライタは鳥のもも肉にかぶりつく。
  その時、ライタの耳に隣のテーブルからの話し声が入ってきた。

客A「……この村から北の街道を通って半日の距離にある村なんだが
  な」
客B「……けど、太陽が降るって……本当かよ」
客A「俺も話にしか聞いた事はないんだ」
客B「ガセネタじゃないのか?」
客A「どーせ暇なんだから行ってみるだけ行ってみようぜ」
客B「そーか……こないだの冒険で金も稼いだし、他にやる事もない
  しな……」

  ライタは食事をやめて席を立った。

ボイスカ「ライタ、どうした?」

  そして話をしていた客の前に立った。

ライタ「今の話が耳に入っちまったんだけど……」
客A「お前さん、誰だい?」
ライタ「あっ、俺はライタっていう者で」
客B「そのライタ君が我々に何の用かな?」
ライタ「今の話……太陽が降るっていう……」
客A「あー、あー、太陽が降る村の話か」
ライタ「それってどういう事だ? 本当に太陽が降るのか?」
客A「俺も詳しい話は知らないんだ。ただ、この村の北に、太陽の降
  る村があるっていう事だけで……」
ライタ「それは確かなのか?」
客A「だから俺も詳しい話は知らないって言ってるだろうが。……た
  だ情報は信用できる筋のものだぜ」
ライタ「……そうか。ありがとう。邪魔したな」

  ライタはもといた席に戻った。

客B「なんだ、あいつ?」


 おはようございます。
 とうとう『SUKYsh CLOUD』なんですねえ~(笑)
 まだ終わってない連載沢山あるのに、また新しいの始めたって?
 これはきちんと終わりますので、ご勘弁を。
 なにしろこの話、記録では2004年に書きあがった(らしい)ものです。
 だから基本、出来上がってるのをコピペしてるだけなので、絶対完結します。^^
 これを基に、新しい戯曲一本書いてみようかなあ、なんて考えてます。
 ムッチャかっこいい話になりそうな予感……
 乞うご期待!!ですぅ~