○教会(アイグラント基地)正面入り口前
四人は木の陰に隠れて、教会の入り口の様子を見ている。
バルシア「……やっぱり正面は警戒が厳重ね。見張りが二人いるわ」
ライタ「夜になって警戒が手薄になるのを待ってから、裏の壁を乗り
越えて、中に入るしかないですかね」
ボイスカ「……そうじゃのう」
キロ「私もそれがいいと思います」
○夜・教会裏手
ライタ「……ひぇ~っ、高い壁だなあ」
ライタ達の侵入を防ぐ、教会の壁は、三メートル以上はあった。
キロ「アイグラント帝国が来る前は、もっともっと低い壁だったんで
すけどね」
バルシア「……でもどうする? また私がドラゴンの姿になってみん
なを乗せて飛ぼうか?」
キロ「ドラゴン……?」
バルシア「あぁ、キロちゃんは知らなかったわね。私は、元々エンシ
ェント・ドラゴン族の司祭なの。今はこんな姿をしているけ
どね」
キロ「……でも、バルシアさんが女性であることには変わりないんで
すよね?」
バルシア「そうねえ。私は女性、いや、ドラゴン族だからメス? ま
あどっちにしても女よ」
キロ「……良かった。バルシアさんが女性じゃなかったら私の頼る人
がこの中にいなくなってしまう」
ライタ「……おい……」
ボイスカ「………」
キロ「この壁を乗り越えるのは私の魔法に任せてください」
ボイスカ「ほお」
キロ「風の精霊に私の身体を浮かせてもらいます。バルシアさん達は
私の背中にでも手を触れていてください」
ライタ「……分かった」
キロの背中に手を触れる、ライタ・バルシア・ボイスカの三人。
キロは呪文の詠唱を始める。
キロ「………そなたの姿を我がものとせよ!」
ライタ「……あっ、浮いた!」
バルシア「そりゃ浮くわよ。魔法ですもの」
ライタ達は、壁を越える高さまで浮き上がっていた。
キロ「……ここから降りるのはスピード早くなるから気を付けてくだ
さい」
ライタ「えっ?」
降りだして、速度が速くなった拍子に、ライタは
キロの背中から手を離してしまった!
ライタ「うわっ!」
必死に何かにつかまるライタ。
ライタがつかんだのは、キロの足だった。
バランスを崩して、三メートル位の高さから落ちる四人。
重なり合った格好で地面に落ちる。
キロ「キャ~~~ッ! イヤ~~~ッ!」
キロとライタが重なり合って倒れてしまったのだ。
バルシア「キロちゃん、声が高い……!」
キロ「……だって……だって……」
キロは涙目になっている。
四人はなんとか立ち上がる。
ボイスカ「聞きつけて、お客さんがやってきたようじゃぞ」
五人の兵卒が、裏手にやってきた。
戦闘!
早速ボイスカが一人目を撃破!
復活したキロが、炎の精霊魔法で応戦する。
ひるむ兵卒四名。
そこにライタが襲いかかる。
ライタ、一人を撃破。
バルシア、もう一人を気絶させる。
さらにボイスカがもう一人を倒す。
残った一人の兵士は尻尾を巻いて逃げ出した。
ボイスカ「いかん! 応援を呼ばれるとやっかいじゃ」
キロ「ここは私が!」
キロは風の精霊魔法で逃げた兵士を宙に吹き上げた。
そのまま地面に落とされる。
キロ「よしっ!」
バルシア「キロちゃん、ゴウリの実の貯蔵庫はどこにあるの?」
キロ「教会の構造は分かっているんです。だから、貯蔵庫になるよう
な部屋は目星がつきます。ついてきて下さい!」
ライタ「わかった!」
昨日は浜松まで、浜松路上演劇祭を観に行ってきました。楽しかったですよ。
今日は友達のウチに彼女と行って、ひとしきりお喋りして、ミスド入って、友達と別れて彼女と二人、地元のミスドにも一回入って、食事して帰ってきました。
明日は仕事だあ――
楽しく充実してやれたらいいなあと、思っています。
四人は木の陰に隠れて、教会の入り口の様子を見ている。
バルシア「……やっぱり正面は警戒が厳重ね。見張りが二人いるわ」
ライタ「夜になって警戒が手薄になるのを待ってから、裏の壁を乗り
越えて、中に入るしかないですかね」
ボイスカ「……そうじゃのう」
キロ「私もそれがいいと思います」
○夜・教会裏手
ライタ「……ひぇ~っ、高い壁だなあ」
ライタ達の侵入を防ぐ、教会の壁は、三メートル以上はあった。
キロ「アイグラント帝国が来る前は、もっともっと低い壁だったんで
すけどね」
バルシア「……でもどうする? また私がドラゴンの姿になってみん
なを乗せて飛ぼうか?」
キロ「ドラゴン……?」
バルシア「あぁ、キロちゃんは知らなかったわね。私は、元々エンシ
ェント・ドラゴン族の司祭なの。今はこんな姿をしているけ
どね」
キロ「……でも、バルシアさんが女性であることには変わりないんで
すよね?」
バルシア「そうねえ。私は女性、いや、ドラゴン族だからメス? ま
あどっちにしても女よ」
キロ「……良かった。バルシアさんが女性じゃなかったら私の頼る人
がこの中にいなくなってしまう」
ライタ「……おい……」
ボイスカ「………」
キロ「この壁を乗り越えるのは私の魔法に任せてください」
ボイスカ「ほお」
キロ「風の精霊に私の身体を浮かせてもらいます。バルシアさん達は
私の背中にでも手を触れていてください」
ライタ「……分かった」
キロの背中に手を触れる、ライタ・バルシア・ボイスカの三人。
キロは呪文の詠唱を始める。
キロ「………そなたの姿を我がものとせよ!」
ライタ「……あっ、浮いた!」
バルシア「そりゃ浮くわよ。魔法ですもの」
ライタ達は、壁を越える高さまで浮き上がっていた。
キロ「……ここから降りるのはスピード早くなるから気を付けてくだ
さい」
ライタ「えっ?」
降りだして、速度が速くなった拍子に、ライタは
キロの背中から手を離してしまった!
ライタ「うわっ!」
必死に何かにつかまるライタ。
ライタがつかんだのは、キロの足だった。
バランスを崩して、三メートル位の高さから落ちる四人。
重なり合った格好で地面に落ちる。
キロ「キャ~~~ッ! イヤ~~~ッ!」
キロとライタが重なり合って倒れてしまったのだ。
バルシア「キロちゃん、声が高い……!」
キロ「……だって……だって……」
キロは涙目になっている。
四人はなんとか立ち上がる。
ボイスカ「聞きつけて、お客さんがやってきたようじゃぞ」
五人の兵卒が、裏手にやってきた。
戦闘!
早速ボイスカが一人目を撃破!
復活したキロが、炎の精霊魔法で応戦する。
ひるむ兵卒四名。
そこにライタが襲いかかる。
ライタ、一人を撃破。
バルシア、もう一人を気絶させる。
さらにボイスカがもう一人を倒す。
残った一人の兵士は尻尾を巻いて逃げ出した。
ボイスカ「いかん! 応援を呼ばれるとやっかいじゃ」
キロ「ここは私が!」
キロは風の精霊魔法で逃げた兵士を宙に吹き上げた。
そのまま地面に落とされる。
キロ「よしっ!」
バルシア「キロちゃん、ゴウリの実の貯蔵庫はどこにあるの?」
キロ「教会の構造は分かっているんです。だから、貯蔵庫になるよう
な部屋は目星がつきます。ついてきて下さい!」
ライタ「わかった!」
昨日は浜松まで、浜松路上演劇祭を観に行ってきました。楽しかったですよ。
今日は友達のウチに彼女と行って、ひとしきりお喋りして、ミスド入って、友達と別れて彼女と二人、地元のミスドにも一回入って、食事して帰ってきました。
明日は仕事だあ――
楽しく充実してやれたらいいなあと、思っています。