日本人は社会と関わりあっていたいという願望があり、それがな
くなるのが怖い、その証拠に定年を迎えてみると会社での生活が
すべて幻だったかのようにスーッと消えてしまう。
現実問題として高齢者が働いてる中小企業に高齢者の雇用に関し
てある雑誌でアンケートを取ったところ本音といえる辛辣な意見
も回答のなかに見受けられた。
■いままでの部下が上司になるというケースが多く双方やりにく
い(製造業)
■得意先へ高齢者の運転手を差し向けた場合、先方が受ける印象
に不安がある(運送業)
■65歳になったら残りの人生を楽しんでもらいたい
(サービス業)
■誰もやめようとしないので会社は老人ホーム化、責任をとらな
い、仕事はしない、でも口は出す、よいことなど何もない
(不動産業)
これができるのは自分しかいないと思ってやっていても実は自分
に代わる者はいくらでもいる、会社とはそんなもの、だから定年
後は無理に働くことはない、限られた条件のなかで楽しみや幸福
を感じる生活を見つけ出すことが大切だと私は思っている。