今年の高齢社会白書によると高齢者3400万人の内670万人、
実に20%の人が働いている、毎年増えておりこの4年間で18
0万人も増えている、特に65歳~69歳の人たちの半数近くが
働いている。
定年後働かないでいると社会に居場所のなさを感じ疎外感に襲わ
れる人、一方生きがいのため、社会参加と働く意欲の高い人、生
活のため働かざるを得ない人、人それぞれかもしれない。
老後は食費や子供の教育費は減るが医療費や介護費など想定しな
い出費がともなう、現役のころより収入は激減するが支出はそれ
ほど変わらないものである、そこで思い切った生活のダウンサイ
ズを試みなければ年金だけで生活することは難しい、当然蓄えを
取り崩すか働くしかない。
現実問題として高齢者の6割が10万未満の年金しか受給してな
い、また貯蓄にしても一部の富裕層がいるものの約4割の世帯の
貯蓄が500万円以下という実態を考えると、生きがい、社会参
加よりも生活のため、将来の不安のため働く人が多いのではと思
う。