狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

日本ボクシング連盟の新会長・仲間達也

2024-08-16 07:45:30 | 政治
 
日本ボクシング連盟の新会長・仲間達也
 

 
インタビューに答える日本ボクシング連盟の仲間達也会長=那覇空港
インタビューに答える日本ボクシング連盟の仲間達也会長=那覇空港
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日本ボクシング連盟の新会長・仲間達也さんは沖縄出身の医師 昭和薬科高3年時に九州制覇 「二刀流」で描く競技の普及策とは?

スポーツ
 

 国内のアマチュアボクシングを統括する日本ボクシング連盟の第14代会長に那覇市出身の医師、仲間達也さん(43)が就任した。高校時代は3年の夏にフェザー級で沖縄県高校総体と九州総体を制した実力者。現在は循環器内科医として千葉県で働いており、会長職との二足のわらじで多忙な日々を過ごす。沖縄タイムスの取材に「競技の裾野を広げたい。100年を超える連盟の歴史の中で、第14章をしっかりと書いて次の人にバトンをつなぎたい」と意気込みを語った。(仲間勇哉)

 仲間さんがボクシングに興味を持ったのは昭和薬科大付属中1年の時。理髪店で読んだ漫画「はじめの一歩」がきっかけだった。「当時はサッカーが流行していたけど個人競技がしたかった。父と話して浦添市内のジムに通い始めた」

 ボクシングを始めると、とても楽しくて気付けば毎日ジムに通っていた。「中学3年の時には6回戦のプロ選手ともスパーリングをさせてもらった」とうれしそうに振り返る。

 一朝一夕で力は付かず、リングに上がったら実力で勝負するしかない世界。「当たり前のことを継続する大切さを学んだ。紙一重の勝負の時、気持ちの強さにつながった」と競技の魅力を語る。

 高校ではバンタム級やフェザー級で活躍し、3年生の時に九州を制して全国総体にも出場した。

 ボクシングが好きだからこそ、現在のアマチュア界の改善点や課題について深く考える。

 仲間さんが挙げる改善点の一つは、高校卒業後に競技を続ける環境が地方にはないことだ。自身も宮崎県内の大学に進学して、練習相手がおらず環境も少ないことを痛感した。「私は強豪高校に出向いて練習をさせてもらった。それでも2時間近く原付きバイクを走らせないといけなかった。これではなかなか続けられない。高校卒業後に地方でも競技を継続できるように考えていきたい」と話す。

 女性ボクサーを増やすことも重要だと力説する。連盟の登録者約5千人のうち、女性は600~700人程度だという。「五輪競技としては少ない。裾野を広げるためには『見る人、やる人、支える人』を充実させる」

 全体の競技人口を増やす施策として、寸止めのマスボクシング普及を掲げる。「楽しみを知ってもらう入り口。スピードや駆け引きを楽しめ、一つの競技として成り立つ可能性も秘めている。就職などで競技から離れた人たちの楽しむ場にもなれたら」と期待する。

 2018年から連盟の理事を務め、20年には専務理事、今年6月23日付で第14代会長を任された。

 一方で、「育ててくれた故郷に医療者として恩返しをしたい」と月に2回、有休を取って県内の病院で診療を続ける。

 「医師と会長の仕事は大変だが、どちらも突き詰められるのは幸せなこと。40代が会長職に就くことで連盟の行動量は増えると思う。4年間でやるべきことをして次の人のために種をまきたい」と意気込んだ。

日本ボクシング連盟の新会長・仲間達也