快気分析

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自然災害の仕組み 理論化と対策へのアプローチ - 新国立競技場 a案b案 その2

2015-12-25 19:12:43 | 地震 津波
 新国立競技場についてその後も考えたのですが、a案の方がやや風に対しては無難かとは見ていますが、a案b案共に、片支えの屋根であの面積は風速や風向、風の舞い方次第では、もしかして十分対策できていないと厳しいのではないか?と、疑問に思えてしまうのは私だけでしょうか。
 日産スタジアムや味の素スタジアムは、屋根の幅ががもっと狭くできてます。
a案b案共に屋根の重量や耐震性はそれなりに考えているのかも知れませんが、風が舞った場合は、「あの屋根の幅で片支えではその数倍の力を想定しなければいけない」のではないでしょうか?
 畳一畳程の構造用合板を支持材で片支えするのは簡単で、多少揺らしても支えるのはそれ程の事でも有りません。
 しかし風が強い所でこの合板を片支えで取り付けた場合、風の抵抗を受けないように風に対して投影面積が最小になっていた場合は大丈夫でも、一度風をはらんでしまうとトンデモない事になってしまいます。
 新国立競技場の場合は、周囲を囲むように片支えするので、上記の例よりはいくらか耐風性能はあるかも知れませんが、一方で競技場の場合はスタンドが傾斜ですから入り込んだ風が吹き上がる事も想定しなければならないでしょう。
 いかなる技術でこれをクリアーするのかは分かりませんが、想定する風をモンスター台風などまでクリアするものであるとするなら、場合によってはアーチ建設以上に困難かもしれず、無理に屋根は大きくしないか、或いは屋根の一部または全部の収納を短時間で容易にできるようにしておくべきだと考えます。
 「強風が吹いても吹き抜ける構造だから大丈夫」などとやっていると、「飛んできた樹木やゴミやシートなどで風が抜け出る所が塞がれて、想定外の力がかかる可能性も場合によっては有り得る」、と筆者は考えています。