先程のブログ記事で、カズハゴンドウが打ち上げられた件について再度触れましたが、個人的な分析結果を大体まとめるとこう言う事になります。
鉾田周辺はもともと通常でも磁場の方向や強さが他のエリアとは異なる。
更にそれに輪をかけて、利根川、那珂川と言う大河川から流れ込む淡水の影響で、海水の電気伝導度分布が急変する事が多い。
更に寒流と暖流がぶつかり合い、場合によっては低温流が高温流をかなり囲い込む、或はその逆の両者とも発生する事が多い。
高温流に乗って慣れない鉾田沖に回遊してきたカズハゴンドウは、知らぬうちに低温流にほぼ囲われ、僅かな脱出ルートしかなかなった。
それで脱出を試みたが、通常と元々磁場方向が異なるエリアだったため、元来たルートも位置もがわからなくなった。
それには更にこのエリアの磁場は他の海域に比べて変化しやすい、と言う特徴もあったかもしれない。
そこでバックアップの方位探知として月を見ようとしたが、当日はあいにく月は見えなかった。(このあたりの状況は以前の当ブログ記事をご覧ください)
動転したカズハゴンドウは、深い海中からの「深層突破」を試みた。
が、しかしながら深層でも同様にほぼ低温水に囲われていた、或は深層で様子を見ているうちに表層水が低温になってしまい、呼吸する上で限界になり、パニックになった。
限界まで深層にいてやむなく急浮上した事により、潜水病か或はそれに近い状態となり、肺は真っ白になった。
現状、解剖や分析の結果を見ていないので断定はできないが、登山の低体温症と同様、脳への酸素供給に支障が出た事による朦朧状態、或は錯乱状態で陸へ突進と言う奇行に走ったか、或は判断力はある程度の水準を維持していたとしても、苦し紛れに浅瀬にとりあえず避難する道を選んだか、と言う所ではないでしょうか。
尚、イルカは目は良くない、と言う通説が殆どですが、沿岸に住み着いている種類のイルカ、これらは曲芸などによく使われます。
確かに目が良くないと輪くぐりなどは出来ない、と想定し、ネットで調べた所、これら種類のイルカは、実はある程度視力が良い、と言うデータがありましたので載せておきます。
引用開始(一部抜粋)
http://www.asahi.com/articles/ASG1G018NG1FPLBJ002.html
イルカ、視覚も使って探知? 視覚能力チンパンジー並み
鍛治信太郎
2014年1月17日21時57分
イルカは視力が弱く、音波を頼りにエサや障害物を探知しているとされるが、視覚で図形を見分ける能力を実験で調べたところ、チンパンジーと同じぐらいの能力を持つことがわかった。京都大霊長類研究所や名古屋港水族館のグループが英科学誌サイエンティフィック・リポーツで16日発表した。
京大霊長研の友永雅己准教授らは、視覚能力を調べるためハンドウイルカ3頭を訓練。まず、○や△や×など9種類の図形のうち1個を見せて覚えさせ、次に別の1個と並べて見せる。先に見せたのと同じ図形を鼻でつつけば正解としてえさを与える。チンパンジー7頭にも同様の実験をして結果を比べた。
正答率は、イルカが1800回で84%、チンパンジーは720回で92%。大きな差はなかった。また、誤答率が高い図形の組み合わせの傾向もよく一致していた。この組み合わせは、人間が見てもよく似ていて紛らわしいと感じやすいものだった。
友永さんは「水中と陸上というまったく異なる環境に適応してきたにもかかわらず、同じような見え方をしている可能性が強まった。イルカも意外に視覚情報を使っているのではないか」と話している。(鍛治信太郎
引用終了
曲芸する種類のイルカは、以前の当ブログ記事で想定したように実は結構、目が良いようなのです。
磁界や超音波や音波だけでなく、沿岸型のは月や陸地(明かりなども含めて)や海底の風景などでも、かなり方向探知や位置の参考確定データとしていると見られます。
だから座礁は殆どない、仮に湾内に迷い込んでも、シャチなどに追い込まれでもしない限り、浅瀬に来て打ち上げられることは殆どない、と言う過去のデータと一致する、と言う事になります。
外洋性のカズハゴンドウは、低温水が高温水をあのような短時間でほぼ囲い込み、僅かな逃避ルートしかない、と言う状況は、外洋では殆どないと想定していたのではないか、と言う事と、曲芸イルカなどの沿岸性イルカのように視力が良くないので、あのような悲劇になってしまう事が多いのではないでしょうか。
鉾田周辺はもともと通常でも磁場の方向や強さが他のエリアとは異なる。
更にそれに輪をかけて、利根川、那珂川と言う大河川から流れ込む淡水の影響で、海水の電気伝導度分布が急変する事が多い。
更に寒流と暖流がぶつかり合い、場合によっては低温流が高温流をかなり囲い込む、或はその逆の両者とも発生する事が多い。
高温流に乗って慣れない鉾田沖に回遊してきたカズハゴンドウは、知らぬうちに低温流にほぼ囲われ、僅かな脱出ルートしかなかなった。
それで脱出を試みたが、通常と元々磁場方向が異なるエリアだったため、元来たルートも位置もがわからなくなった。
それには更にこのエリアの磁場は他の海域に比べて変化しやすい、と言う特徴もあったかもしれない。
そこでバックアップの方位探知として月を見ようとしたが、当日はあいにく月は見えなかった。(このあたりの状況は以前の当ブログ記事をご覧ください)
動転したカズハゴンドウは、深い海中からの「深層突破」を試みた。
が、しかしながら深層でも同様にほぼ低温水に囲われていた、或は深層で様子を見ているうちに表層水が低温になってしまい、呼吸する上で限界になり、パニックになった。
限界まで深層にいてやむなく急浮上した事により、潜水病か或はそれに近い状態となり、肺は真っ白になった。
現状、解剖や分析の結果を見ていないので断定はできないが、登山の低体温症と同様、脳への酸素供給に支障が出た事による朦朧状態、或は錯乱状態で陸へ突進と言う奇行に走ったか、或は判断力はある程度の水準を維持していたとしても、苦し紛れに浅瀬にとりあえず避難する道を選んだか、と言う所ではないでしょうか。
尚、イルカは目は良くない、と言う通説が殆どですが、沿岸に住み着いている種類のイルカ、これらは曲芸などによく使われます。
確かに目が良くないと輪くぐりなどは出来ない、と想定し、ネットで調べた所、これら種類のイルカは、実はある程度視力が良い、と言うデータがありましたので載せておきます。
引用開始(一部抜粋)
http://www.asahi.com/articles/ASG1G018NG1FPLBJ002.html
イルカ、視覚も使って探知? 視覚能力チンパンジー並み
鍛治信太郎
2014年1月17日21時57分
イルカは視力が弱く、音波を頼りにエサや障害物を探知しているとされるが、視覚で図形を見分ける能力を実験で調べたところ、チンパンジーと同じぐらいの能力を持つことがわかった。京都大霊長類研究所や名古屋港水族館のグループが英科学誌サイエンティフィック・リポーツで16日発表した。
京大霊長研の友永雅己准教授らは、視覚能力を調べるためハンドウイルカ3頭を訓練。まず、○や△や×など9種類の図形のうち1個を見せて覚えさせ、次に別の1個と並べて見せる。先に見せたのと同じ図形を鼻でつつけば正解としてえさを与える。チンパンジー7頭にも同様の実験をして結果を比べた。
正答率は、イルカが1800回で84%、チンパンジーは720回で92%。大きな差はなかった。また、誤答率が高い図形の組み合わせの傾向もよく一致していた。この組み合わせは、人間が見てもよく似ていて紛らわしいと感じやすいものだった。
友永さんは「水中と陸上というまったく異なる環境に適応してきたにもかかわらず、同じような見え方をしている可能性が強まった。イルカも意外に視覚情報を使っているのではないか」と話している。(鍛治信太郎
引用終了
曲芸する種類のイルカは、以前の当ブログ記事で想定したように実は結構、目が良いようなのです。
磁界や超音波や音波だけでなく、沿岸型のは月や陸地(明かりなども含めて)や海底の風景などでも、かなり方向探知や位置の参考確定データとしていると見られます。
だから座礁は殆どない、仮に湾内に迷い込んでも、シャチなどに追い込まれでもしない限り、浅瀬に来て打ち上げられることは殆どない、と言う過去のデータと一致する、と言う事になります。
外洋性のカズハゴンドウは、低温水が高温水をあのような短時間でほぼ囲い込み、僅かな逃避ルートしかない、と言う状況は、外洋では殆どないと想定していたのではないか、と言う事と、曲芸イルカなどの沿岸性イルカのように視力が良くないので、あのような悲劇になってしまう事が多いのではないでしょうか。