武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

おせちの巻

2008-12-31 19:07:22 | Weblog
毎日新聞夕刊(東京都内版)2006年12月26日(火)掲載のえ

ピンクがかわいいおせちの絵。海老が飛び出している。飛び出せエビ!!新年めがけて!!

作家の角田光代さんが、料理好きのお母様が作る母にとっては一大イベントの「おせち」について語ります。お母様は、人でごった返したスーパーに行って、気に入った食材をさがして店をはしごして、丸一日キッチンに立って・・・と、おせちを食べさせながら、そういうことを細かく説明してくれる様子が、聞いているだけで楽しそうだったと言います。また、ボーイフレンドを連れて帰った時は、「おせち」にさらに力が入っていて、飾りつけとかが行っちゃていてエビもすごく大きく、松や南天の小枝も飾って凄かったそうです。

そんなおせち料理食べてみたいですね。

この絵を描いたのは12月15日頃でまだ「おせち」の食材がそろわなかったので、たくさん料理の本を買い、ヒロク二さんに料理の説明をしながら雑誌の写真を見ました。そうそう、結婚当初は、おせち料理を作ろうと意気込んでいたのですが、「正月は嫌いだ。」「おせちはいらない。」と言われ、「なんでェ~。お正月じゃない!」とエプロンの裾をで涙を拭いた。長く1人暮らしもした時も、ちょっこと正月料理をしていたわたしには、悲しみとカルチャーショックに似た感情を味わいました。それでも、ささやかな抵抗で、一重だけ作ってなんとなく正月気分を迎えるのが定着した。
しばらく年月が立つうちに、わたしは、仕事ですごく忙しくなった。もう正月と言うくらい。一年があっという間というのは、こういうこと?と首をかしげるくらい。仕事で疲れがたまっていたのか、正月には、ただただ寝たいになり「おせちはいらない。」の言葉を思い出し、作らないのは楽だなと思い作らなかった。すると「ないと寂しい。」「あった方がいい。」と急に人間が変わったのかのような発言。なんとなく抵抗で作っていた一重のおせちが、我が家の定番に根付いたのが解かった瞬間でした。しかし、こちらも、もう多少の事では、涙なんか流さなくなり、こっちも随分変わったわよと「フン。」と鼻息を荒くしたのでした。エプロンもすっかりしなくなって、家では、汚れてもかまわないボロを着るのが習慣です。とは言え、ヒロク二さんの「寂しい。」という言葉に弱いわたしは、なんたって一重でいいのですから、簡単なおせちを作る事にしています。手作りであれば、なんだっていいヒロク二さんですから。

今日は、晦日ですね。猫のキタハマもお風呂に入れて、除夜の音を聞いて、2人と一匹で新年の挨拶をしてから、年越しそばを食べます。キタハマは、リンスの匂いがして毛がふかふかになります。
ヒロク二さんは、今も絵の制作をしていて何時終わるのかナと思いつつ過ごしています。
読んでくださる方々に、良いお年を!!そして、ありがとうございます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする