武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

武内ヒロク二語録(恋愛の話)

2009-09-22 15:31:22 | Weblog

「大きなカールの女」鉛筆
火山の噴火ように見える女性の肖像。もしかしたら、桜島かもしれない。

「若い頃の恋愛って残酷だね」
ヒロク二さんが急に話だした。
「好きだと思っていたのが、家の周りをうろうろされたり、まとわり付かれたりすると嫌になるし、うんざりしてヒドイ態度にでたりして傷つけたり。若いから野獣になったり、変に精神的になったり。散々よ」と。結核の少女を好きだったこともよく話す。汽車に乗ってサナトリウムにお見舞いにいったそうだ。木材屋の娘を好きになったこともある。貧乏絵描きの卵は、彼女の両親の手によって引き裂かれたらしい。堀辰雄の小説から、ロミオとジュリエット、ウディ・アレンの映画さながらの生活だ。単純に野獣の時は、サーカスの女と・・・。公園にいた変な女と・・・・。今度はロマンスが吹っ飛び、話がそのヘンから怪しくなる。わたしは言った「ケダモノだね」と。そうすると「そうだよ」と当然な返事。わたしは失恋した時、悲しくてだらだらと涙を流したことを思い出し、「別れたとき悲しくなかった?」と聞いた。「あんまり記憶がないんだ」だって。
あまりロマンスがないわたしの失恋の原因は、ひつこく結構まとわりつくのが原因というのが、この話で解った。かつての恋人を待ち伏せして、喜んでくれるかなと姿を現したら「なんで、おまえがここにいるんだ!!」と言われ、恐怖を与えた記憶がよみがえった。

コメント
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