武内ヒロクニの作品↑
兵庫県立近代美術館でのパウル・クレー展の開会式に参加してきました。
上の絵は、クレーではなくヒロクニさんの絵です。
この絵は、3週間程前に出来た武内の絵。
パウル・クレーは、私にとっては特別な作家でとても好きな作家です。
高校生ぐらいから「いいなぁ~」と画集をみては、うっとりしていました。
ヒロクニさんに行こうよ。行こうよ。と何度も言い、説得。
そして、2人で行ったのです。
ちょっと早めに到着!
今回のクレー展では、未公開の作品も多く見たことがない作品が多くあり、ウキウキワクワク。
クレーの絵は、多くの日本人に愛されている作家だと説明を受け、そうなんだと知る。
クレーの絵が何故、日本人に好かれるのか?自分自身を通して考えながら見ていました。
クレーの絵は、難解なものも多く、たしかに万人受けするような作品ではありません。
分からなくても「美しい・・・・」とうっとりさせるオーラーがあり、それだけでまいってしまう。
そんな絵画だと思います。
「自分に厳しく、質素な生活の中で、自身も自らバイオリンを弾き、音楽会を楽しむ生活の中から生まれてきた作品達」。
そういう所も日本人が好むのかもしれません。
日本も明治の人達は特に質実剛健な生活を好む偉人が多かったし、昭和の戦前の人も貧乏していても、
躾は行き届いていることが多かった。平成でも、質素な生活を好む人もいるし、質素を美徳としてきた日本人から、
受け入れやすいのかもしれない。派手をこのまないクレーの気質から、いっそうポエジーを感じるのでは?と、
勝手に思っています。
クレーのそういう厳しい質素な生活から、ただよう空気、奢りのない誠実な芸術との関わり方などが、
しっくりくるのかもと思いました。
今回の個展で初めて感じたことです。
「パウル・クレーの日記」というのも読んだ記憶がありますが、作品のふんわりとした感じとは違い、
非常に情熱的で、優しい人というイメージはせず、厳しさと情熱という強い、精神のごつごつとした
野性味が日記からは伝わってきます。けっこう激しい人という印象が残っています。
芸術家は、情熱でなくっちゃ!ね。
今回の展示されている作品のひとつです。
ヒロクニさんは、この作品が好きだなぁ~とつぶやいていました。
これも今回展示されている作品のひとつ。
鉛筆の素描です。
タイトルは、「子猫ちゃんのひとり言」
ユニークな素描で、絶対クレーにしか出来ない表現です。
私は、ユニークな素描がたくさんあったので、非常に楽しかったのでした。
ユリイカ2011年4月号 特集=パウル・クレー 造形思考のコンステレーション | |
クリエーター情報なし | |
青土社 |
この本は、ヒロクニさん所有の本↑
パウル・クレーの芸術―その画法と技法と | |
クリエーター情報なし | |
東北大学出版会 |
この本は、私の所有の本。
家に帰ってからは、パウル・クレー談義に花開くのでした。
あまり、かみあわない会話ですが、もりあがりました。
つじつまがあってなくても、ふたりとも意味わからない会話はスルーしながら、
いいたいことを言うという究極の会話です。
そして、たまに2人で「そうだね」とか言うのです。
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