この作品は、古い小品。
インクと鉛筆で描かれています。
ちょっと古ぼけた感じが、なんともいい。
30年以上前に描かれたものだと思います。
西新町というのは、西明石の方にある地名なのです。
そして、踏み切りがある場所がありそう・・・。
12月23日
どんよりとした曇り。
ちょっと寒い日。
ヒロクニ画伯は、「ゆっくりめに制作する」と朝、珈琲を飲みながら言った。
わたしは、「そうよ、時々ペースを落としてみるのもいいかも?」と答える。
そして、「君も、疲れないように、あまり動いてはいけない」と付け加えた。
ちょっと驚きの言葉であるが、疲れていないので、困った。
本当に疲れている時、この言葉をいってくれていたらどんなにか嬉しかっただろうと想像する。
心底疲れが溜まっている時期にこのような言葉はいっさいなかったのです。
まあ、過去のことはこの際、覚えているけれど、もうあまり言わない方がいいような気もして、
ヒロクニさんに「気にしてくれて、ありがとう」とにこっと笑顔で、言っといた。
何か、ねぎらってくれているのが新鮮でした。
ヒロクニさんは、やはりそれでもアトリエに篭って、一日中制作をしていました。
本当に絵に向かっている時間が長い。
我家では、ちょっとした転機があって、引越しの予定をたてなければいけないのです。
時間的猶予はあるのですが、あと2年と10ヶ月で必ず引越しをせねばならない事情が出来た。
その家探しというか、相場を一日中、PCで検索して見ていました。
家の中は、絵や画材で一杯だし、かといってお高い家賃は払えそうもないので、
すごく厳しい家探しになりそうだ。家賃さえ高くてもよければ、いい物件はたくさんある。
現在住んでいる所の目と鼻の先にも、物件があるのを近所の方が教えてくれて、
その近所の方の近くの近所の方が、近所の方が借りていたことがあるので、
その大家さんの住所を聞いてくださった。
近所の方々が、それぞれ私と一緒になって知りたいことを協力してくれる。
良い感じで優しい人が多いので、場所的にもすごく気に入っている。
わたしも、知らない間に輪の中に入れてもらっていたようで、なんだが心がほっこりしました。
ヒロクニさんは、引越しなどになると、口だけで、何も実行しない。
ここは、現実を生きる女の出番である。
まだまだ、先の話だけれども、物件の相場や可能性に集中した一日になりました。
やはり、制作することが出来る家でなければなりません。
相場や予算によっては、少し辺鄙な場所へという選択を考えねばならない。
そんなことを思って過ごしていました。
今日は、「勤労感謝の日」ということで、祝日でしたが、
11月23日は、古来から行なわれていた「新嘗祭」が行なわれてきた日なんです。
「枕草子」にも宮中で行なわれて祭祀の描写が多く出てきます。
「枕草子」では、「新嘗祭」の様子が書かれているところには、遭遇していません。
そのかわり、葵祭りについての描写があります。
とても風流で、大勢の人が楽しそうに集まっている様子が書かれています。
ちょっと宮中は華やかな感じになるようすや、人々の衣装に気合が入っているようすが細かく語られています。
「勤労感謝の日」といわれる祝日は、「新嘗祭」だったのです。
「新嘗蔡」は、日本の古代から行なわれてきた祭祀で、天皇陛下が新穀を神々に奉ると共に、
自らもお召しになられる祭祀です。奈良時代にも行なわれていました。
「新嘗祭」が終わるまでは、新米を口につけては、いけなかったそうです。
まず、「新嘗祭」で、新米を神に捧げる儀式が終わってでないと、
つまり、神様に捧げてから、人間が口にすることが出来るという順番になっていました。
ここでいう神様は、天照大御神であります。
明治時代に、祭祀が法的に整備して、宮中祭祀は国民生活にも浸透していたのです。
戦後、GHQが日本の文化を破壊する為に、無味乾燥な名前に変更したということを、
若い人から教えてもらいました。
最近、若い人が日本のことを勉強しているので、感心しています。
偉そうに、ヒロクニさんにも教えて上げたら、
「そんなのまるで知らなかった」とびっくりしていました。
「また、清少納言の話とかを時々聞かせて」と本は読まないが、話は聞きたいというのが、なんか面白い。
ヒロクニさんは、「清少納言は、どこの国の人?」って何度も聞く。
里帰りの話は出てくるが、どこの場所が里なのかは書いていないので、答えられないのです。
そんな日の夕食です。
メインは、カレイのから揚げ。
その他は、韓国の料理チジミとよく似たもので、小麦と山芋と卵1/2をかつお節の出汁で溶いたものに、
玉ねぎ薄切り、ニラ、豚ばら肉、海老を小さく切って混ぜ合わせたものを、サラダ油を引いて、
お好み焼きのように焼きます。混ぜ合わせた時に醤油を少したらしておくと、そのままの味で
とても美味しい。
写真では、ひっくり返す時にバラバラになってしまって、見た目が悪くなっています。
付け添えているのは、山芋のすりおろし。ときゅうり。きゅうりは金山時味噌で頂きます。
あと、卯の花。これは、スーパーのもの。ヒロクニさんのリクエストで、いり卵です。
カレイが、3切れ298円とお安かったので、こんなメニューに。
1つを半分に切って、4切れにしました。
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