武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

DIARY(作品紹介544)と 我家のビオラ

2020-03-15 15:08:00 | Weblog

DIARY、2016年3月と書き込まれている作品。

しかし、裏にはしっかりと2019年、武内ヒロクニと書かれています。

たぶん、2016年に描いた絵に加筆を加え、2019年に仕上がった作品だと思われます。

(そういうことが度々あります。)

この絵も台所に飾られていました。

初めてみた時は、激しい作品という印象を受けましたが、中央がほんのり明るくなっていて、

ピンクのような赤い色が見ているとホッとさせ、混沌とした絵に希望の色を見つけたような気持ちになりました。

たくさんの人の表情が見え隠れしていて、子供が描いたような絵ではあるが、

やっぱり、毒があって大人の絵です。

「禍福は糾える縄の如し」。

こんなことわざが頭に浮かびます。

 

今日は、少し寒いですが、ヒロクニさんは春の気持ちになってきているのか、

アトリエで制作に励む時間が長くなり、台所に居座る時間も短くなってきました。

寒い日は、「コン畜生!」「呪われた季節」とかなり暴言を吐いていましたが、

「絵が動いているから、次々描いていかないと・・・。」と、忙しそうな感じ。

我家のピピちゃんも、最近、‘隠れているつもり’を覚えて、

やたら、ヒロクニさんが吊るしている毛布の後ろに待機して、

廊下を歩く私の足にちょっかいをかけてきます。

その‘隠れているつもり’がかなり丸見えの時があり、笑えます。

その隠れている現場の二重になった毛布の1枚をめくると、

見つけられて、驚くのであった。

目がまるくなってしまって、「こんなことが起こるとは?」という顔に。

それでも、隠れることはやめないで、毎日、隠れています。

 

コロナウイルス対策として、手洗い、うがい、マスクをして外出、ドアノブの除菌、

帰ってきた時は、上着を台所用アルコールで除菌をする毎日です。

その姿を見て安心しているのか、ヒロクニさんの頭の中は、「コロナ、コロナ、コロナ。」という状態ではなくなり、

変なことを言わなくなりました。

(やっと、テレビから離れた)

今度は、イタリアの状態に心が移ったようで、

「陽気なイタリア人が、コロナに苦しむのは嫌だなぁ~。」と心を痛めています。

私も、その事には同意で、「好きなものがたくさんあるイタリアが早く立ち直りますように!」と強く思う。

 

以前に、14世紀で起こったペストのことを書きましたが、

発生源の中国の元朝(モンゴル帝国)は、チンギス・ハーンの末裔の緒家どうしの権力抗争が続いていた所に、

ペストの流行。元朝の衰退が起こる。そのペスト菌はイタリア北部へ交易ルートから運ばれ、

イタリアでは、農奴不足から、荘園制のあり方が変わる。

また、キリスト教への不信感から、イタリア・ルネッサンスが花開く土壌が出来上がる。

イギリスでは、人手のかかる穀物の栽培から、人でのいらない羊の放牧の転換に。

コロナウイルスは、世界全体の方向転換を促しそうな気がします。

それぞれの国で。

いい事、悪いことを飲み込みつつ、より良い世界に向かって欲しいと願います。

「禍福は糾える縄の如し」。

自身について、そうかぁ~と思ったことがありますが、

世界全体に対して、「禍福は糾える縄の如し」。と思ったのは、初めてです。

 

庭に春らしさがやっと。

↑毎年咲いてくれる、自生している水仙。

 

↑やっと「食べれるスミレ」の花が付きました。

こちらは、種から育てています。

茎の感じが普通のビオラとちょっと違います。

 

こちらは、昨年購入したビオラの種を採取して、咲かせたもの。

黒に近い紫のビオラは、たくさんの苗があります。

採取して、咲かすのも楽しみの1つとなり、

種の付かない種類は、あまり購入しなくなりました。

ポットの数に限界があるので、増やすのもある程度しか出来ませんが、

気に入ったビオラが翌年はたくさん増えるというのは、なかなか面白い。

 

 

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (ともりん)
2020-03-18 22:44:44
ヒロクニ先生の頭の中はこの絵のように毎日怒涛のごとくさまざなできごとが起こっているのかなあ、と思いました。
ずーっと見つめていると、早回しの映画のようです。
さほりんの解説を読んでからもう一度絵を見ると、まったく新しい感覚の気づきがあって、どきどきします。

ピピちゃんの「隠れているつもり」、なんてキュートなのでしょう!
ぎゅうっと、抱きしめたくなります。

黒に近い紫のビオラが、とてもきれいです。
ビオラは冷静に観察すると、ふぞろいで小さな花びらと雑草のような葉っぱで「美しい」とは少し違う造形なのかも、と思いますが、心が惹かれます。
お花屋さんの店先にビオラの苗が並ぶと、嬉しくなります。

世界に不安の風が吹き荒れていますが、社会不安を契機に経済や文化が変化していく、という文章を興味深く読みました。
毎回内容がたくさんつまっていて、いつもいろいろなことを考えながらブログを読んでいます。
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コメントありがとう! (さほりん)
2020-03-19 17:35:51
コメントなのに、会って話しているような感じがしています。
あまり難しくなく、素朴な絵の見方だけど、世界が少し広くなるという風に絵を見てもらえたら嬉しいなぁ~。と思っていますが、うまく伝えられているかな?と、私も思いながら返信を書いています。
もし、そうだったら嬉しい限りです。

ビオラは、パンジーよりも強く、育成も良いみたい。花が、顔みたいに見えるのもあって、野性味が確かに強い。たしかに「美しい」というよりは、美しい花の横に添える脇役ですね。あまり気が付かずただひたすら増やしていました。(笑)

そちらのブログにお邪魔したら、ふーちゃんのインスタグラムは、1枚だけなような気がしているのですが、ちょっと増やしてくれたら嬉しいなぁ。
ピーちゃんもいいけど、ぷうっぷうっキュルルンも見てみたい。その泣き声の子、賢そうな感じがするのですが、当っているでしょうか?

コメントいつもありがとうございます。
励みになっています。ありがとう!
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