赤と青の対比が強烈な作品です。
「ああ、街だ。」と、わたしは即座につぶやく。
人、建物、その間を縫うようにある暗がり。
人はだまし絵のように、組み込まれている。
また、路地を思わせる交差した青色の線。
そして、黄色の灯かり。
建物にあるひしめく窓。
やはり、ネオンを感じさせる色合いで、都会を思わせる。
2003年作となっているので、もう19年前に描いたものだ。
月日が流れるのが早いと感じる今日この頃。
作品を見ても、同じことを思います。
今日の朝は、若山牧水の「幾山河越えさり行かば寂しさの終てなむ国ぞ今日も旅ゆく」で始まりました。
ヒロクニさんは、この句を3度繰り返して、言った。
“寂しさ”の部分が、頭に残り、ヒロクニさんらしいと思った。
「よく覚えているねぇ~。」と言うと、
「中学で習ったからね。」と。
(あまり中学校へは行かなかったと聞いているが、文章は好きだったのかもしれません。)
ヒロクニさんは、やたら「さびしい」という言葉を言う人で、
秋になると「ああ、さびしい。」を連発し、
風が冷たくなるのを感じても、「さびしい。」とよく言います。
よく例で上げられる、木の葉が散っても“さびしいねぇ”を地でいきます。
ひらがなで“さびしい”と書きましたが、
ヒロクニさんのさびしいは、「寂しい」「淋しい」とどちらになのか?
また、ニュアンスの似たものでは、「侘しい」という感じもするのです。
わたしの中で有名な武内の言葉は、『淋しいと何するかわからん』というもの。
寂しさのあまり、何をしでかすか分らないという意味。
この言葉のせいか、あまり淋しい思いをさせると碌な事をしないのだろうと思いこみ、
内心ハラハラするわたしです。
そのせいか、“さびしい”と言っているのを聞くと、同調するのではなく、
“碌な事をしない”に怯え、行動を見張ったりしている。
警戒態勢に入る。
そうでない時は、
「“さびしい”って言うけれど、そのさびしさはどんなもので、
自分の心の中のどんなところからくるのかな?それ、考えたことがある?」と、聞きます。
「そんなこと考えたことがない。」という返事。
以下会話
わたし 「それは、何か自分の中に在るわけだから、それを知らないと“さびしさに支配されている”だけじゃない?」
ヒロクニさん「そんなふうに思ったことがない。」
わたし 「まあ、人は平家物語じゃないけど、『諸行無常の鐘がなり』って、
無常感というものを持っているらしいけど、
そういう“さびしさ“に近い?」
ヒロクニさん「よくわからん。夕方に思いは強く抱くことが多いけど。」
わたし 「人は、人類は滅亡するって思い込みもするでしょ。
子供の教室でも、人類滅亡の図を描いた6年生がいたくらいよ。
やはり、永遠がなく、滅びるということに傾きやすい傾向が人にはあるって。」
ヒロクニさん「人類は、滅亡するの?」
わたし 「太陽が消滅したら、終わりじゃない?」
ヒロクニさん「俺、今すごく胸がドキドキした。そしたら、どうするの?」
わたし 「そんな時まで生きてないから、考えたことがないわ。」
「そういえば、恩師のO氏が『祇園精舎の金がなるの鐘が、俺に鳴ったんよ。』って、
顔面蒼白で言われた時、
わたしどう言えばいいのか、言葉が見つからなくて、困ったことがあったわ。
思いこんでいるようで、何を言っても今はダメだと思ったことある。
思い込みはいけないと思わない?
人は悪い方には、強烈に思いこむ癖があると思う。
あなたも。否定の感情の方が人の心には食い込み易いのよ。
安心という事の方が、人の心にとっては難しいと思わない?」
ヒロクニさん「いやぁ、太陽がなくなることの方が気になるなぁ~。」
わたし 「科学が発達して、月に移住とかするから大丈夫よ。知らんけど。」
ヒロクニさん「太陽の話が、ショックだったねぇ~。」
こうやって、話があらぬ方向へ行った。
太陽の消滅の話が、脳にどんなショックを与えたかわからないが、
この話の後、機嫌が良くって、にこやかでした。
“さびしい”に支配されるのを防ぐことが出来たようです。
さびしそうにする姿って、どんなふうかと言うと、
何か小さくなって、ちぃ~とした感じで、ぶつぶつ言う感じかな。
そして、機嫌が悪く、何かとわたしの行動を注意したりする。
さびしそうな雰囲気が大げさで、わざとらしい。
たぶん、かまって欲しいのだと思う。
主婦業というのも、細かくやりだしたらキリがないものだし、
ケーキやお料理も工夫しだすとすることが多いもので、わたしはけっこう忙しいのです。
それで、掃除がおざなりになっている。
机の上も置いた物で一杯になっていて、机の上にのったピピちゃんが、
置いた物をグチャグチャにして、トイレットペーパーの紙で遊んだらしく、紙が山に。
また、猫の手でクイッと鉛筆を転がして、下へ落としたりとしている。
拾ってない・・、そのまま。
さすがに、来週から、年末の掃除を初めようと思っています。
このところ、忙しさは止まず、もう1つ1つ用事をこなすことにしました。
一気に用事を片付けようと、掛け持ちしようとするとおかしくなるようです。
探し物に時間がかかったりと。←これ悲しい
トホホ・・。
食卓の花
↑買い足したビオラは、白っぽい色を2色。
花びらに薄い水色があるものでビオラにしては大きい花のもの。
もう1つは、ブッチがしっかり入った薄い黄色いもの。
庭では、ジニアとビオラしかないので、それをコップに。
来年の春は、白色が基調になった花が多くなるなぁ~と思いながら見ています。
寒くなりました。
寒さが苦手な良人と一緒にいるので、我家はあまり寒くありません。
灯油代、ガス代には寒くなるでしょう。
「主人は、秋になると、この葉が散っても“さびしい”っていうんです。」とある人に言ったら、
「ご主人、素敵な感受性を持っていらしゃって、素晴らしいですよ。」と言われたことがあります。
そんなふうに言われて、ギクッとしたこともある。
目からうろこが落ちた感じでした。
確かにこういうふうに捉えた方がいい。
頭ではそうだと思っても、なかなか切り替えがうまくいきません。
もうすぐクリスマスですが、クリスマスを通り越して、気持ちは正月に向かっています。
清らかで清々しい日が迎えられることを祈って。
おかしな夫婦の会話などを読んで下さった方、あまり尊敬出来ない2人ですが、
これからもよろしくお願いします。
赤と青のコントラストが、クリスマスっぽいと思いました。クリスマスは赤と緑だと思うのですが、私にはクリスマス感が見えます。みずみずしくて深い赤がそう感じさせるのでしょうか。ところどころに描かれている斜めの線もすてきです。街路樹っぽいかもと思いました。
「さびしさ」を会話するお二人の言葉を、とても興味深く拝読しました。お互いの意見について考え、その結果を発言していることは豊かな考えと会話だと思いました。
秋になると「さびしい」とおっしゃること、尾崎放哉の「咳をしてもひとり」を思い出しました。シチュエーションとその意味は全然違うと思うのですが、「さびしさ」の空気感から連想してしまいました。
主婦業のこと、本当に同意です。いい加減にやればそれなりなのでしょうけれど、細かくやったり工夫したりていねいにしたり……とやっていくと、本当にいくら時間があっても足りません。
でも、妥協できないこともあるし、自分として納得がいくようにやりたいこともあるし。その家事の合間をぬって、役所などの手続きや予約や買い物や調整や調べものもあるし。さほりん、とても頑張っていると思います。
そんな中でも、食卓にきちんと美しく花を飾っていること、とてもすばらしいです。さほりんが活けたお花を見ていると、心が豊かになる気がします。美しいものを見せていただき、ありがとうございます!
湯たんぽのお話の続きです。トタンの湯たんぽ、面倒だなと思うことは「シーズンが終わってしまうとき、中の水を捨てて内部を完全に乾かすこと」です。トタン製なので完全に乾いていないと錆びてしまい、すぐに使えなくなってしまいます。
私は、水を捨てた後、「天気の良い日中は外に干す(2~3日くらい)→部屋の中に放置(一か月くらい)」をしてから栓を外したまましまっています。ちゃんと乾いているかは不明ですが、今のところ10年くらいは使えています。
寒さが急激に厳しくなってきました。お互い、工夫してこの冬を過ごしましょう!
今回の絵、クリスマスの街のように思えたとの感想で、確かにそんな感じもある、フムフムとうなずきながら読みました。赤と青のコントラストの加減が激しい作品なので、目がチカチカする感覚がクリスマスの頃の街、大きなクリスマスツリーや装飾のある街に思えますね。クリスマスを連想して絵を見ると楽しくなりました。絵の見方、新発見しました!
「尾崎放哉」この方は、今始めて知りました。「咳をしてもひとり」この句?詩?だけでも、ガランとした家の中と不在感がひしひし伝わってきます。このさびしさは、ヒロクニさんの感傷的な淋しさと違い、孤独感のほうを強く感じました。こちらのさびしさのほうが怖い。こちらのさびしさは、どういうところから・・・、という問いかけをするのは不粋な感じがしました。ヒロクニさんは、たぶんこの方のことは知らないのでは?一度聞いてみます。
私達の会話って、話がお互い飛ぶでしょ。飛んでも平気で話す癖もついていているのですが、やはり意味を吟味したいという私がいて、こんなふうによくなります。
主婦業は、生活の彩りを与えるものだと思うのです。家族の。その彩の為に頑張っちゃうというか・・。文面から、きっと同じ思いと感覚で主婦業をしているのだと思いました。それで、いつも、花を褒めてくれますね。たぶん、私も出来上がった花を見て癒されているのかも。その感覚が伝わっているとしたら嬉しい!
湯たんぽは、トタンのものを買おうかなと思いを定めています。湯たんぽの下見にも行きました。今回、乾かし方まで、教えてもらったので完璧に使えるのではないかと思っています。(笑)ともりんは、物を大事に使っていて感心します。寒くなったし、お互いトタンの湯たんぽで寒さをしのぎましょう。
最後に、ヒロクニさんから、「おーい、ともりん。ポールコゾフだ!」ってパソコンの横から伝えてと。
今日も、知らないことを教えてもらったりして、感謝よ。コメントありがとう!
(重複の分は削除しました)