「草の目」というタイトルが付けられた作品。
この作品、なんか風狂な感じがして結構好きなのです。
なんかごつごつとした感触が、私には感じられる。
言葉で言うと「どっこらしょ。」という感じ。
やはり目らしきものを抱えているのも、唐突でいいなぁ~と思う。
1998年とあるから、19年前の作品。
と、いうことは私が36歳のころであるから、
神戸大震災から3年経った頃で、大阪で働き始めた頃の絵。
朝から晩まで、残業がある仕事だったので、
夕食を作るのをヒロクニさんにまかせようとして、
無理やり晩御飯を作ってもらっていた頃の作品です。
「恐怖の夕食」を味わううちに、やっぱり「ヒロクニさんに料理はあわない」と、
痛感した時期でした。
料理の組み合わせが「恐怖」だった。
イチゴジャムが塗られたトンテキとか、
インドネシアの調味料乱用していて、毎日すごいスパイスやら、
嫌々作ってる感満載の野菜の切り方と盛り付け。
私も「しょうゆどこ?」と調味料の場所も分からなくなっていた。
食事に関しては、2人とも不満のかたまりになっていたし、
食べる時に、微妙な緊張感が流れて異様な時間を過ごしたのを思いだします。
まあ、そんな頃に描かれたのだろうけれど、絵はイキイキしているし、
侘しかったのか、侘び感というか一抹の寂しさが微妙に入り込んでいて
そこが味わい深い。
そんな風に思うと、今は幸せすぎるのでは?と思いました。
ヒロクニさんは、ちょっと不幸な時の方が、絵がいいんじゃないか?と・・・・。
「禍福は糾える縄の如し」という言葉をかみしめます。
そんな夕食の一日をご紹介します。
質素な我家の食卓。
庭仕事をせっせとしていたら、近所のガーデニング師匠から、
掘りたての小芋を頂いたので、小芋を煮物に。
シシャモと揚げ出し豆腐に、自家製ぬか漬け。
最後に鮭の焼いたものをフレークにして、ご飯を頂きました。
この絵が描かれた頃を思うと、私もゆっくり料理をしているので、
幸せなんだろうなぁ~と思います。
なんたって「恐怖の料理」は、インパクトがありすぎました。
庭では、チューリップを植え付けました。2種類を。
パラパラと広範囲に植えたもの。
こちらは、白とピンクのまだらな花をつける球根。
ちょっとつめて一箇所に植えた球根は、
花びらが多く、赤系の色変わりするチューリップです。
あと、鉢にムスカリが先に咲き、後からチューリップが咲くものを。
こちらは、母の注文で花が咲く頃、実家に持っていきます。
幸せな母にチューリップを!
母の究極の精神は、「ケセラセラ~」なんです。
私もそんな風に生きてみたいわ・・・・・。
「なるようになる」と「なんとかしなくては」の違いは大きい。
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