武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

三重唱(作品紹介755)と 幸運と不運

2023-12-06 16:53:38 | Weblog

今日は、最新作。

12月4日に出来上がった絵になります。

サイズは、41cm×58cm。

鉛筆に黒のクレヨン。

この絵を始めて見た時は、落書きのような印象で、

「これを買う人っているのだろうか・・・。」というもの。

妻は、現実的なので、「食えない道のりにますます行く?」と少々不安。

そんな面持ちで、壁に貼ってある絵をじーと見ていました。

2日位見ていると、目が慣れるのか、

じんわりとこの絵を鑑賞することが出来るようになった。

クレヨンの黒い線は、合唱する3人に思え、

バックの鉛筆の線をこすった風合いが、音楽を表しているような気がしてきた。

黒いクレヨンの線と鉛筆が調和し、すべてを音楽的に感じました。

そういえば、この絵を描いている時の音楽は、マーラーでした。

ブルーノ・ワルターの指揮で、交響曲第4番。

絵を描き終わってから「これ聞くといいよ。」とCDを取り出し、薦められたからよく覚えているんです。

マーラーがかかっている時は、「懐かしいな。」「久しぶりに聴くなぁ。」と、

過去の時間を思い出していました。

この雰囲気は、マーラーの音楽がするのか?

わたしは、このアルバムを聴くと、

クリームイエロー、黄色がかったベージュ色の透明度のある幕が下り、

幕の向こう側が薄っすらと透けて見える。

幕の向こうは、森で小鳥が鳴き、そこで神話的な人物が何か言いたげに、

狂おしく踊っている。

それをベージュがかった黄色い幕から感じ取っているという感じがするのです。

陳腐ですが、その人物は頭に1つの角があり男性だ。

マーラーの音楽は、派手な部分もあるのだけれど、

ある静けさが支配している。

その静けさを思い出していました。

 

武内は、音楽はとても好きな人。

ロック喫茶を経営したぐらい。

60年代は、JAZZ喫茶のマッチのデザインもよくし、数個は資料で残しています。

たまに、ヤフオクでまとめてJAZZ喫茶のマッチがある中、

武内のデザインしたマッチを見つけてしまったぐらい。

デートの時は、JAZZ喫茶も一緒によく行った。

しかし、クラッシクはあまり詳しくないので、いきなりCDを買う派。

現代音楽も好きだ。

これもいきなりCDを買う。

現代音楽なるデビット・チュードアなんかがかかると、わたしは行動が止まる。

調子がおかしくなるのです。

いろんな音楽が身体に染みこんでいる武内の描く絵は、

音楽的な要素が絵に出てくるのだと思います。

先回のブログは、ダンス音楽的な絵でしたが、

今回は三重唱的。

わたしは、一番左端の人が気に入っています。

どことなく憎めなくて、可愛い。

 

12月に入り、今年も終わりだ。

なんと歳月の過ぎるのが早いこと。

今年は引っ越しをしたこともあり、とても1年が短く感じます。

家を見つけるまで、わたしが思うような家賃で家が見つかるか?と不安でしたが、

見つかり、ホッとしてから、

「運が良かった?」と思うようになった。

【交通の便が良く、家賃が安く、やや広い】この条件を満たしています。

「運が良かった。」こういう言葉を自分の口から言うことがあるとは!

よくはわかりませんが、「念の力」というものも働いたような気もするのです。

“執念”を燃やし、突撃だ!

という感じで、着地地点に向かって、粘り強く不動産屋に足を運んでいました。

あまり狭いと、主人の仕事に差し障るし、

家賃が高いと生活が苦しくなるし、

交通の便が悪いと、車に乗らない私達は動けなくなる。

どれも重要といえば、重要でした。

近頃、わたしは「強く思うのが大切。」とよく書くようになったのですが、

それは、思わなければ、何事も実現しないと考えるようになったからです。

思うぐらいではだめで、そこに強くが加わった。

そして行動する。

これが、功を奏したのかもしれない。

思いプラス何らかの働きがあったのかもしれません。

自分の力だけじゃない。

何らかの働きというのは、何かがわたしが行動する時の瞬間や動機を与えてくれていたということです。

しらない間に何かの指図を受けていたのかもしれない。

時々、今の住んでる同じ区で家を見て見ますが、思うような家は、皆無なんです。

やはり、私だけの力じゃないと感じてしまうのです。

そして、何らかのものに「ありがとうございます。」と手を合わせました。

そして、生かされていることに「感謝」。

「運が良かった」とは、こういうことなのでは?

家を見て、気落ちする家もたくさんあったし、気後れしそうになる時もあったけれど、

(家賃の想定が低いから・・・)

とにかく思ったら行動で挑みました。

1つの出来事ですが、うまく物事が行く時には、こういうパターンはあるのだと思います。

このことをよく覚えておこうと思いました。

 

初めてということは、過去に「泣きっ面に蜂状態」が非常に多かったということです。

例えば、パートで珈琲専門店で働いていた時、腰痛になった。

痛いのなんの。中腰で洗い物をすることになるからなのですが、

何とかする為に買った健康グッズの金額が・・・、という。

痛いし出費はあるし、という時にコップや皿を割ったら600円の弁償という規則が出来て、

ぶつけてもないのに、持った瞬間コップにヒビがいく。

アルバイトの子が持った瞬間サーバーにヒビがいって、パリンと崩れ落ちる瞬間も見た。

不思議なんですが、持っただけで割れていました。

これって、どういうことなのか?

気持ちよく働いていた店員は、不満を持つようになり、

何かあれば「弁償だ。弁償だ。」と口走るようになり、店内はあまりよくない雰囲気に。

自給が700円ぐらいなのに、割ったら1時間分がパーになるからやりきれない。

だから、皆やっきになっていた。

割ったコップや皿もあるけど、それ以上に持っただけでコップ類は割れる、

その上サーバーが置いただけで割れるというのが続出。

現場で、その瞬間をつど見ているので、嘘ではない。

使い痛みしてるのと違うかなと。

1つ疑問があって、定価600円のコップと皿だが、弁償で利益分まで払う必要はあるのか?

定価で弁償というのが負に落ちない。

思い切って、わたしは、社長に直談判。

「割って申し訳ないということで、100円、200円の詫び代というのは分かるのですが、

 定価で弁償というのは違うと思うのですが。

 この会社って減価償却費はどうなっているのですか?」というと、

翌日、弁償がなくなったのです。

しかし、社長はわたしとは口を聞かない方針にしたらしく居づらくなった。

腰痛も激しくなって、やめることに。

しかし、持ったり置いたりしただけで、割れる事象はなんだったのか?

今もって謎。

それからのパート先でも、間の悪いことや、濡れ衣とか、不運が続く。

これらの不運のことを思うと、いったいなんだったの?と思う。

 

だから、「運が良かった。」と自分の口から出たなんて!と感激気味なわけです。

1つ思う事は、不運の頃は感謝がなかった。

不運の中でも、感謝出来る事項というのはあったはずだ。

不満が不満を呼んでいたような気がします。

自分で文章を書きながら、

改めて「強い思い。」「そして、努力と行動」「感謝」を心がけようと思いました。

 

最後は、私自身が懐かしいと思う写真。

↑引っ越すまえの家にて。

わたしは、髪を染めているので40代後半の頃と。

この家の庭には、遊びにくる猫がいて、「来た!」と言っているのか、

「ギャギー!」と一声発する猫が。

それが太くて、みっともない猫。

ヒロクニさんは、その鳴き声から「ガギー」と名をつけていて、

「ガギー、君は醜いね。」とよく声をかけていました。

来ると、家にある木の幹で爪とぎをし、庭の真ん中にボテッと座る。

抱いて、ひっくり返すことが出来ない猫でした。

性格は、至って温厚。

ちなみに、わたしは不運から少しずれ始めてきた頃で、

楽しい時間が増えてきた頃。

アトリエの子供達と奮闘せねばならなくなって、

一緒に笑ったり、時に怒ったり。

怒るといっても、ヒロクニさんに怒るのと違い、

対等に怒っていたわけではないから、どこかにゆとりがありました。

 

今日は、「運が良かった。」から不運の話まで。

いつも話の流れは、書くにまかせているから話が変な方に急展開。

なんか自分自身のことを等々と書いて恥ずかしさも感じますが、

自分のことを例に上げるのが一番いいだろうと。

もう一度、「運が良かった。」ということを言ってみたいものだと思います。

今日も最後までお読み頂いた方、ありがとうございます。

 


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2 コメント

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JAZZもいいね。 (さほりん)
2023-12-10 13:24:38
コメントありがとうございます。
今回の絵では、JAZZは思い浮かべませんでしたが、JAZZもいいなと、改めて思いました。「下絵なのかな?」とあり、私もそうかな?とも思えるから怖い・・。最所見た時、「コレはいったいどういうこと!」と驚き、正直よく分からなかった。この驚きの方が大きかった絵です。この3人は、女性シンガーと指摘されているのを読んで、私もそう思っていたので、やっぱりね。と思いました。あの線や形から女性と判断することが出来るのも面白いと思いました。

ともりんは、うまくいいますよね。“引き寄せ“という表現を読み、そうだそうだ!と思いました。念が引き寄せるって言うもの。私の宗教というのは、特になく自分を何か見守ってくれていて、時々アレンジしてくれている何かです。無宗教でもひねくれているとは思わないですよ。異常な宗教団体って多いし・・・。私は仏教も哲学として時々、学んでみているという感じ。この度、マイナーな賃貸のネットのページを、何故か見たとか、始めからヒロクニさんを家の見学に同行してもらったり、空家になってから日が経ってなかったことを知って、そういうことだったかも?と。
大まかに振り返ると29歳~40代前半、苦難が多くて。(苦笑)珈琲をたてるのは好きだったのですが、珈琲店では変なことが起こりました。漫画みたいに、コップが持っていたらピキッてヒビがいくのは、この店でしか起こりませんでした。とても不思議な現象でした。物にも気持ちがあるのでしょうか?

可愛い?自分ではそう思えないが・・・。(恥ずかしい)
抱っこしているのは「ガギー」です。重い猫よ。右側の絵は、ヒロクニさんが模造紙にマジックで描いた絵。この部屋は、子供アトリエの部屋にも使っていたので、ヒロクニさんが「子供達のために」って描いた絵を壁に貼っていました。「ガギー」の顔、なんとも言えない顔しているでしょ。可愛いと言ったのは、ともりんが初めて!

今年ももうすぐ終わりますね。
私もするべきことは、多いのに追いつきません。
あせりは禁物!少しづつ取り崩すようにやっていきましょうよ。お互いに。
今日のコメントでは、ともりんはいうまく言うな~と思い、一本取られました。(笑)
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Unknown (ともりん)
2023-12-09 01:34:36
最初に見たときには「下絵なのかな?」と思ってしまいました。でも、さほんりんの仰る通り、ずーっとじーっと見てみると、緑が深い森の中で演奏をしている三人に見えてきました。
中央は華やかな女性シンガー、向かって右は楽器を弾きながらコーラスをする人。左の人は楽器を弾きながら歌いつつ、女性に恋情を抱いていそうです。
音楽のジャンルはジャズのような感じがします。

今年はお引越しがあって、とても大変だったことと想像します。よくぞ、やり切ったものだと思います。お疲れさまでした。
私は無宗教の上にひねくれものなので、神や運命に抵抗があります。でも、「念の力」「言霊」は経験値として「これはあるかも」と思っています。
思い続ける、言葉に出して言ったり文章にする、と、それらの力がこの時空間に影響すると感じています。
これまでに何度か「どうしたら良いのか(茫然)」という事柄がありましたが、そのたびに「『できる』『できない』ではなく、やるんだ」と言い聞かせて突き進んできたと回想します。
強く思い、行動する。さほりんのその念は、時の流れという荒海の中で乗りたいと思わせる波を、引き寄せているのだと思います。

パートのお話、腰にも精神的にも大変でしたね。その中でよくぞ直談判をされたと頭が下がりました。
なぜ持った瞬間に割れるのでしょうか。お皿やコップ、サーバーもその罰金システムがある空間が居心地が悪かったのかなと思いました。

髪を染めている、さほりん。新鮮です。こんなかわいらしい女性、ヒロクニ先生は惹かれちゃうよなあ、と、ニヤニヤしました。
そして、抱っこしているのは「ガギー」でしょうか。福々しく太っているように見えます。かわいいです。そして、右側の顔の絵に眼がいってしまう!

12月です。2023年の最終月がもうきてしまいました。年々、「するべきことが全然できていないのにもう一年経ってしまった!」とあせります。
あと一か月弱、あせりを少しでも減らすべく行動したいです。
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