武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

木蓮の花

2010-03-22 11:07:13 | Weblog

スクラップブックのある1ページから
絵・松村サホリ

東京での個展の準備で忙しかった。個展を前にしてヒロクニセンセイの幼児化は激しく、言うことを聞けば聞くほど頭が混乱していた。最終的には何を言ってるのか解らなくなる。以前なった突発性難聴を恐れ、わたしは「そうですね」を連発していたが、何に「そうですね」と自分が言ってるのか解らなくなり、スカッとしない。変に責任感の強い性格がこういう時裏目に出るなぁといつも思う。
 東京のギャラリーに送るものを郵便局に持っていった。その時、目にしたのは膨らみかけた木蓮の花のつぼみ。肌寒い空気の中にポォーと浮かぶ木蓮の花だ。その在り様を見ると、葉の無い幹から白いつぼみがともし火のように思えていつもハッとする。ついつい目の前の事に生真面目に取り組みすぎる心をときほぐしてくれる。
 東京行きの新幹線に乗ると窓から、たくさんの木蓮の花が見えた。そして、また心をときほぐした。木蓮の花の美しいのは、つぼみが膨らんでいく時にかぎる。花びらがひらいてしまうとなんだか、だらしない花になってしまったようで、がっくりくる。
 木蓮の花の1番美しいときを絵にできないかと、メモをしたのが上の絵です。クレヨンとマジックを使った。白いつぼみが希望というろうそくの火のようになればいいなぁと思って描いたがいまいち。ヒロクニさんは「辛気臭い絵」というが、別にそー言われてもなんとも思わない。君の言葉でわたしの頭は灰色なのよと心の中で呟く。わたしがもっと賢ければそうでないかもしれない。兎に角、ヒロクニさんの言うコトは難しいのです。
この頃少し賢くなり、わたしも物事を白黒をはっきりさせることだけがいいことじゃないとも思うからか灰色も好きな色になった。それは、ヒロクニさんから学んだ。長く夫婦がつれそうには必要な要素だと思うのです。
東京から帰ってくると、木蓮の花は花びらが落ちていました。だけど、木蓮の花を見ると希望という言葉がいつも浮かび、生きる喜びを感じます。希望を持って生きるというのは普通のことだと思うのだけれど、大人になればなるほど忘れていくので、わたしにとっては木蓮は大切な花です。

東京での武内ヒロクニ展もあと一週間で終わります。
東京での個展も一瞬です。次の予定は全くありません。
従来の絵に飽き足らない人是非、ご観覧ください。
以下は、個展案内です。

★ギャラリーゴトウ 11:30~18:30(最終日16:30まで)※日曜休廊
★ギャラリー枝香庵 11:30~19:00(最終日17:00まで)※日曜休廊

ギャラリー詳細
★ギャラリーゴトウ
 〒104-0061
 東京都中央区銀座1-7-5 銀座中央通りビル7F
 ℡03-6410-8881/Fax03-6410-8882
 http://www.gallery-goto.com/
 ggoto@juno.ocn.ne.jp

★ギャラリー枝香庵
〒104-0061
 東京都中央区銀座3-3-12 銀座ビルディング8F
 ℡050-3452-8627/Fax03-3567-4921
 echo-ann@tune.ocn.ne.jp

★地図


本・「しあわせ食堂 武内ヒロクニ+毎日新聞編集部」 光人社より もよろしくお願いします。結構いい本ですよ。 
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