武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

鯨のみそ煮

2008-09-29 22:08:56 | Weblog
毎日新聞夕刊 2007年11月13日(火)掲載のえ

夕暮れ時と鯨のみそ煮。
「食べ物は、私にとっては風景なんだ。」と語る武内ヒロク二。

女優の藤田美保子さんが、山口市湯田温泉に暮らしていた頃、旅館の仕事していたお母様が、忙しい中、作ってくれた鯨のみそ煮と湯田の町について語ります。
小学校のころから中也が好きという、藤田美保子さんはとても早熟な方だなと感心しました。

この度、中原中也が湯田の生まれという事を、改めて知りました。中原中也は高校生の頃読んで、詩人と言うものに憧れました。教科書に載っていた写真は、つぶらな瞳にチョッと女性的な雰囲気で、繊細な感じ。ある世界を感じたものです。長生きしていない所も刹那的でした。読書を続けるうちに、中原中也は、とんでもない人物だと知りました。ケンカを吹っかけ、トグロを巻く。小林秀雄の本の中で、中原中也が、家にくるなり「はらがへった。」と叫び、畳のうえに寝転がり、子供のように手足をバタバタさせている描写を読んだ時は、ビックリしました。しかし、小林秀雄は、その姿に、本物の詩人を感じたのです。
最近は、元パンクロッカーの町田庚さんが、中原中也について書いていますが、なるほどと思います。

 
パンクの女王パティ・スミスのレコードを手に取る武内ヒロク二(アトリエにて)


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