田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『世にも不思議なアメージング・ストーリー』

2016-02-11 10:32:30 | All About おすすめ映画

『世にも不思議なアメージング・ストーリー』(86)

80年代が懐かしく思い出されるテレビシリーズ

 スティーブン・スピルバーグが、少年時代に熱中した『ミステリー・ゾーン』を目指して製作したテレビシリーズの中から、3話を選んでオムニバス映画にしました。

 スピルバークが自ら監督した「最後のミッション」の舞台は第二次大戦下。車輪を失った爆撃機の奇跡の帰還を、お得意のファンタジーとして描いています。80年代を代表するスターの一人、ケビン・コスナーが機長を演じています。

 ミイラ男を演じる俳優の受難を描いたウィリアム・ディア監督の「パパはミイラ」は、ホラーとコメディが共存した傑作。この後ディアは、同種の味わいを持った佳作『ハリーとヘンダスン一家』(87)『エンジェルス』(95)を監督しています。

 ロバート・ゼメキスの「真夜中の呪文」は、学生が陰湿な教授と対決するブラックホラー。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)でドクを演じたクリストファー・ロイドが、グロテスクで意地悪な教授を演じています。

 このシリーズは他のエピソードも、数本まとめてテレビの洋画劇場でよく放映されていましたし、レンタルビデオ店でもよく見掛けました。その中にはクリント・イーストウッドやマーティン・スコセッシの監督作も含まれていました。バラエティに富んだこのシリーズの存在を通して、80年代を懐かしく思い出す方も多いのではないでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする