前作『クリード チャンプを継ぐ男』(15)で新章に突入した「ロッキー」シリーズ。前作のアポロの息子アドニス・クリード(マイケル・B・ジョーダン)に続いて、今回は『ロッキー4 炎の友情』(85)のロシア人ボクサー、イワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)と息子のビクターが登場。親子二代、息子同士の宿命の戦いが描かれる。
プロデューサー兼トレーナー役で助演するシルベスター・スタローンのカードの切り方は、もはや何でもありでルール無用の様相を呈している。今回は、ドラゴ親子もさることながら、彼らを捨てた女役で、何と元妻のブリジッド・ニールセンまで出てきたのには驚いた。
監督はライアン・クーグラーに代わって、新人のスティーブン・ケイプルJrが起用されたが、ボクシングを通した家族の話として、あるいは見る側が望む通りに展開する予定調和の話として、達者な演出の腕前を披露する。
ラングレンが「この映画の主要なテーマの一つは時間の経過だ。スタローンの人生とロッキーの人生、私の人生とイワンの人生には通じるものがある」と語るように、最初の『ロッキー』(76)から40数年、『ロッキー4』からも30年、という時の流れが、見る側にとっても、この映画を感慨深いものにしている。
例えば、アドニスが一度ロッキーから離反するシーンは、ミッキー(バージェス・メレディス)とロッキーのそれと重なるし、前作にも増してビル・コンティ作曲のオリジナルの音楽が流れることも、涙腺を刺激する。
『クリード チャンプを継ぐ男』↓
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/2bf9be7203bc09bf89bbebec27dbe1fa
プロデューサー兼トレーナー役で助演するシルベスター・スタローンのカードの切り方は、もはや何でもありでルール無用の様相を呈している。今回は、ドラゴ親子もさることながら、彼らを捨てた女役で、何と元妻のブリジッド・ニールセンまで出てきたのには驚いた。
監督はライアン・クーグラーに代わって、新人のスティーブン・ケイプルJrが起用されたが、ボクシングを通した家族の話として、あるいは見る側が望む通りに展開する予定調和の話として、達者な演出の腕前を披露する。
ラングレンが「この映画の主要なテーマの一つは時間の経過だ。スタローンの人生とロッキーの人生、私の人生とイワンの人生には通じるものがある」と語るように、最初の『ロッキー』(76)から40数年、『ロッキー4』からも30年、という時の流れが、見る側にとっても、この映画を感慨深いものにしている。
例えば、アドニスが一度ロッキーから離反するシーンは、ミッキー(バージェス・メレディス)とロッキーのそれと重なるし、前作にも増してビル・コンティ作曲のオリジナルの音楽が流れることも、涙腺を刺激する。
『クリード チャンプを継ぐ男』↓
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