『お茶と同情』(56)(1990.1.26.)
アメリカニューイングランドの男子校を舞台に、生徒のトム(ジョン・カー)と舎監の妻(デボラ・カー)との淡い恋を描く。監督はビンセント・ミネリ。
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高校時代に初めて見た時、デボラの美しさに結構ドキドキさせられた覚えがあった。いわゆる、少年が年上の女性に一人前の男にしてもらう、というよくある話なのだが、今、改めて見直すと、デボラの美しさは変わらないものの、何でこの程度の描写で昔はドキドキしたのだろう、と拍子抜けさえした。それは、自分自身が大人になったこともあるが、今は過激な性描写が氾濫し、それに慣れたせいで、少々のことではドキドキしなくなってしまったからなのか。
高校時代に、こっそり深夜のテレビで見てドキドキした映画を今見直すと、こんな感慨した浮かばないのは何とも寂しい。今後、この手の映画は、なるべく再見せずに、最初のイメージを心の奥にしまっておいた方がいいのかもしれないと思った。
『名画投球術』いい女シリーズ4「正真正銘の“美女”が観たい」デボラ・カー
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デボラ・カーのプロフィール↓
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【今の一言】主人公のトムは女々しい男として“シスターボーイ”と呼ばれているが、どうやらこの映画(基は舞台)の奥には同性愛の問題が秘められているらしい。だとすると、トムが年上の女性に“男”にしてもらう、というラストには無理がある気もするが、これは、当時はこうした問題があからさまには描けなかった結果なのだろう。現在の描写とは隔世の感がある。
パンフレット(57・外国映画出版社)の主な内容
解説/物語/スタアメモ デボラ・カー、ジョン・カア/製作者ロバート・アンダーソンに就いて/この映画に浴びせられた、紐育各紙及び業界紙の讃辞