1950年代の映画の小型パンフレットを集める中、再会したのがパンフに載っていたJ・J氏こと植草甚一さんの映画紹介だった。
学生の頃、この晶文社の『植草甚一スクラップ・ブック』を何冊か読んだが、その後処分してしまっていた。折り良く、古書店で見付けたので、懐かしさもあって再読してみた。
ウィリアム・ワイラー、ビリー・ワイルダー、ジョセフ・L・マンキーウィッツ、ジョージ・スティーブンス、ジョン・ヒューストン、エリア・カザン、ジュールス・ダッシン、ロバート・ワイズ、シドニー・ルメット…。40から50年代の彼らの監督作が生き生きと語られている。
そして、J・J氏の映像に対する描写の見事さ、分かりやすいうんちくの披露、文学の知識の深さにいまさらながら脱帽させられた。特に『サスペンス映画の研究』ではグレアム・グリーンについても語られていたので、先に読んだ『グレアム・グリーン ある映画的人生』の文章に欠けていたものが、全てここにあったという感じがして、ちょっと胸のつかえが下りた。
学生の頃、この晶文社の『植草甚一スクラップ・ブック』を何冊か読んだが、その後処分してしまっていた。折り良く、古書店で見付けたので、懐かしさもあって再読してみた。
ウィリアム・ワイラー、ビリー・ワイルダー、ジョセフ・L・マンキーウィッツ、ジョージ・スティーブンス、ジョン・ヒューストン、エリア・カザン、ジュールス・ダッシン、ロバート・ワイズ、シドニー・ルメット…。40から50年代の彼らの監督作が生き生きと語られている。
そして、J・J氏の映像に対する描写の見事さ、分かりやすいうんちくの披露、文学の知識の深さにいまさらながら脱帽させられた。特に『サスペンス映画の研究』ではグレアム・グリーンについても語られていたので、先に読んだ『グレアム・グリーン ある映画的人生』の文章に欠けていたものが、全てここにあったという感じがして、ちょっと胸のつかえが下りた。