『ロッキー2』(79)(1979.11.7.渋谷スカラ座)
この『2』製作の話を目にした時は、正直なところ不安を覚えた。何故なら、自分の中で『ロッキー』は、第1作で完結しているからである。
一人のうだつの上がらないボクサーが、一生に一度のチャンスに自分の全てを懸けて完全燃焼する。「やればできる」という使い古された言葉を実践して見せてくれた。だからこそ同じダメ男としては、すんなりと感情移入することができたのだ。
そのロッキーが再びリングに上がるという。「何故だ? 彼は完全燃焼したはずじゃないか」という疑問が頭に浮かんだ。しかも続編は最初のイメージを壊してしまうものが多いではないか…。
だが、そう思いながらも、この続編を完全に無視してしまうこともできなかった。監督と主要キャストは前作と同じだし、ひょっとしたら“いい続編”になっているかもしれないとも思ったのだ。これは前作の余韻があまりにも大きかったせいだろう。
見てみると、多少の失望はあったものの、前作から続く人間ドラマとしての水準は一応保たれており、ロッキーも結婚し、アポロ(カール・ウェザース)を破って世界チャンピオンにもなったのだから、これで完結だろうと納得できた。
『クリード 炎の宿敵』の公開に際し、これまでの『ロッキー』シリーズを、その時々に書いたメモや記事で振り返ってみる。ここまでくると、もはや立派な叙事詩だ。
『ロッキー』(76)(1977.6.4.東劇)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/44b76118330dd531a24dc88140ebfc26
『文化の泉 シネマアベニュー』から
『文化の泉 シネマアベニューVol.6』から
シルベスター・スタローンのプロフィール↓
『ロッキー』(76)(1977.6.4.東劇)
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