「お客さんにこの映画を大きくしてもらいたい」
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1174834
『ロッキー・ザ・ファイナル』(06)(2007.5.22.TOHOシネマズ 六本木ヒルズ)
原稿作成のため、『ロッキー・ザ・ファイナル』を見た。見る前は、なにをいまさらという思いと、ビル・コンティ作曲のあのテーマ曲を聴くとロッキーが見たくなる不思議な高揚感が相半ばして、正直なところ見ようか見まいか迷っていたのだが、いざ見てみると、お決まりのパターンと思いながらもやっぱり元気が出る。ロッキー同様、自分も年を取ったということか。それにしてもスタローンの人生とロッキーの人生の重なり具合といったら…。こうなるともう分身みたいなものだなあ。
映画検定外伝
http://blog.livedoor.jp/eigakentei/archives/50221860.html
原稿作成のため、『ロッキー・ザ・ファイナル』を見た。見る前は、なにをいまさらという思いと、ビル・コンティ作曲のあのテーマ曲を聴くとロッキーが見たくなる不思議な高揚感が相半ばして、正直なところ見ようか見まいか迷っていたのだが、いざ見てみると、お決まりのパターンと思いながらもやっぱり元気が出る。ロッキー同様、自分も年を取ったということか。それにしてもスタローンの人生とロッキーの人生の重なり具合といったら…。こうなるともう分身みたいなものだなあ。
映画検定外伝
http://blog.livedoor.jp/eigakentei/archives/50221860.html
『ロッキー5/最後のドラマ』(90)(1991.1.11.丸の内ピカデリー)
最初の『ロッキー』(76)が公開されたのは高校生の時。感動した、燃えた、続けて2回見た。そんな思い出も、今から思えば遠い昔のこと。つまり、このシリーズが作られ続ける間に、自分自身も、シリーズ自体も、それに携わった人々も、大きく変化したということだ。
中でも、ロッキー役のシルベスター・スタローンは、まるでロッキーその者であるかのような変転の人生を送っている。栄光の日々もあったが、今の彼は必ずしも幸せとは言えない状況にいる。
それ故か、完結編(何度目だ)とうたったこの映画のロッキー像は、これまでのどれよりも、スタローン自身が望む理想の姿に近い気がする。少々意地悪な言い方をすれば、結局5本も作って、最初の心に戻っただけじゃないか、とも思えるのだが、人生は回り道の連続で、思ったようにはいかないと思えば、スタローンの姿が愛おしく見えてくる。
そして、どうやらスタローンが達した結論は、「結局、最後に残るのは愛だけだ」ということ。ポール・マッカートニーの「Only Love Remains」という曲を思い出した。願わくば、今回のハッピーエンドをもって、ジ・エンドとしてほしい。間違っても息子を使った“その後のロッキー”など作らぬように。でも、やりかねないからなあ…。
最初の『ロッキー』(76)が公開されたのは高校生の時。感動した、燃えた、続けて2回見た。そんな思い出も、今から思えば遠い昔のこと。つまり、このシリーズが作られ続ける間に、自分自身も、シリーズ自体も、それに携わった人々も、大きく変化したということだ。
中でも、ロッキー役のシルベスター・スタローンは、まるでロッキーその者であるかのような変転の人生を送っている。栄光の日々もあったが、今の彼は必ずしも幸せとは言えない状況にいる。
それ故か、完結編(何度目だ)とうたったこの映画のロッキー像は、これまでのどれよりも、スタローン自身が望む理想の姿に近い気がする。少々意地悪な言い方をすれば、結局5本も作って、最初の心に戻っただけじゃないか、とも思えるのだが、人生は回り道の連続で、思ったようにはいかないと思えば、スタローンの姿が愛おしく見えてくる。
そして、どうやらスタローンが達した結論は、「結局、最後に残るのは愛だけだ」ということ。ポール・マッカートニーの「Only Love Remains」という曲を思い出した。願わくば、今回のハッピーエンドをもって、ジ・エンドとしてほしい。間違っても息子を使った“その後のロッキー”など作らぬように。でも、やりかねないからなあ…。