『秘境』(49)(2013.4.24.渋谷シネマヴェーラ「西部劇特集」)
舞台はアリゾナの「迷信山」。実話と言い伝えを基に、金鉱をめぐる人間の欲望を、過去と現在を交錯させながら描く。
時代は現代。バリー・ストーム(ウィリアム・プリンス)は、祖父が発見した金鉱を探す中、殺人事件に巻き込まれる。
時代変わって、1880年代。バリーの祖父のジェイコブ(グレン・フォード)は、仲間を殺して金鉱を独り占めにするが、町でパン屋を営むピート夫妻(ギグ・ヤング、アイダ・ルピノ)の罠にはまる。ところが地震が発生し、金鉱は埋まってしまう。と、ここは一種の西部劇。
再び現代。犯人は意外な人物で、結局金鉱のありかは謎のままだが、ラストに「アメリカ市民なら、誰でも発掘の権利がある。位置もほぼ解っているのだし、この話は本当のことなのだから…」という声が入る。つまりはこれは実話なのだということを強調して終わるのだ。
オランダ人の黄金伝説、宝探し、悪女、三角関係、岩山、地震、ミステリー、アクション…とさまざまな要素が盛り込まれた、寓話ともトール・テール(ほら話)ともつかないストーリーの面白さに、同じく金鉱探しを描いたジョン・ヒューストン監督の『黄金』(48)やJ・リー・トンプソン監督の『マッケンナの黄金』(69)にも通じる空しさも加味されたなかなかの映画だった。
グレン・フォードのプロフィール↓
ギグ・ヤングのプロフィール↓
パンフレット(50・新世界出版社(AMERICAN MOVIE WEEKLY))の主な内容
解説/物語/アメリカの批評/Star Memo(アイダ・ルピノ、グレン・フォード、ギグ・ヤング)