『出獄』(48)(1990.5.26.)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/64/37/6ee51df8d66f5fc5007933843ba0d1ef_s.jpg)
無実の罪で投獄された男を救うために奔走する新聞記者(ジェームズ・スチュワート)の姿を描く。監督はヘンリー・ハサウェイ。
第二次大戦後、アメリカがイタリアのネオリアリスモに影響されて作ったと思われるセミドキュメンタリー映画の一本。この時期のアメリカ映画はジュールス・ダッシンの『裸の町』(48)など、ロケーション中心で撮られた社会派物が数多く作られ、独特の明るさが失われていたのだが、それは終戦直後の暗い世相を反映したものだったのだろう。
それにしても、この映画のラストの、証拠写真の引き伸ばしをめぐるサスペンスは、今ならファックスのボタンを一押しすれば数秒で済むものであり、悲しいかな、機械文明の発達が、古い映画を興醒めさせる原因になってしまうことに気づかされる。とは言え、この映画のスチュワートのように、アメリカの良心を嫌味なく体現できる俳優が今はいないのもまた確かである。
【今の一言】と、約30年前はファックスの出現に驚いていたのに、今はファックスはとうに時代遅れになり、パソコン、スマホの時代である。今の若者がこの映画を見たら、まるでギャグのようだと思ったりするのだろうか。
ジェームズ・スチュワート
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/07/28/9d25f8e1df2d772478ad0ce92ba5b597_s.jpg)
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無実の罪で投獄された男を救うために奔走する新聞記者(ジェームズ・スチュワート)の姿を描く。監督はヘンリー・ハサウェイ。
第二次大戦後、アメリカがイタリアのネオリアリスモに影響されて作ったと思われるセミドキュメンタリー映画の一本。この時期のアメリカ映画はジュールス・ダッシンの『裸の町』(48)など、ロケーション中心で撮られた社会派物が数多く作られ、独特の明るさが失われていたのだが、それは終戦直後の暗い世相を反映したものだったのだろう。
それにしても、この映画のラストの、証拠写真の引き伸ばしをめぐるサスペンスは、今ならファックスのボタンを一押しすれば数秒で済むものであり、悲しいかな、機械文明の発達が、古い映画を興醒めさせる原因になってしまうことに気づかされる。とは言え、この映画のスチュワートのように、アメリカの良心を嫌味なく体現できる俳優が今はいないのもまた確かである。
【今の一言】と、約30年前はファックスの出現に驚いていたのに、今はファックスはとうに時代遅れになり、パソコン、スマホの時代である。今の若者がこの映画を見たら、まるでギャグのようだと思ったりするのだろうか。
ジェームズ・スチュワート
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