田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

【ほぼ週刊映画コラム】『ダンボ』

2019-03-30 18:59:15 | ほぼ週刊映画コラム
エンタメOVOに連載中の
『ほぼ週刊映画コラム』

今週は

ティム・バートンが語る
『ダンボ』



詳細はこちら↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1184537
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『今日も嫌がらせ弁当』

2019-03-30 12:58:39 | 新作映画を見てみた


 ブログを基にした人気エッセーの映画化。舞台は八丈島。夫を事故で亡くしたシングルマザーに篠原涼子、その娘に芳根京子という配役。

 随分物騒なタイトルだが、実は反抗期で口もきかない娘に向けて、高校3年間、母がメッセージ弁当を作り続けたという話。裏を返せば、嫌がらせとは名ばかりの愛情弁当に他ならない。本来、苦であるはずの弁当作りを、喜楽に変える工夫が面白く描かれる。
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ワイラーとゴールドウィン2『孔雀夫人』

2019-03-30 08:14:03 | 映画いろいろ
『孔雀夫人』(36)(1991.7.)



 ダズワース自動車工場の社長(ウォルター・ヒューストン)は会社を売却し、年下の妻(ルース・チャッタートン)のために欧州一周旅行に出るが…。性格不一致な夫婦の姿を通して、アメリカ人とその文明社会を風刺したウィリアム・ワイラー監督の傑作。

 思えば、戦後の日本はアメリカに対するコンプレックスの固まりのようなところがあるが、この映画を見ると、アメリカもイギリスやヨーロッパ諸国に強烈なコンプレックスを持っていることがよく分かる。アメリカは、もともとはイギリスからの移民によって開かれた国だし、その後、大国になったとはいえ、その歴史は浅い。つまり、イギリスにはルーツがある弱みがあるし、ヨーロッパの貴族社会などとは無縁の成り上がりの国なのである。

 この映画は60年近くも前のものだから、そうした意識は今とはだいぶ違うとはいえ、当時のアメリカの成金たちにしてみれば、痛いところを突かれた思いがしたのではないだろうか。若き日のアメリカの挫折を、ヨーロッパからやって来たワイラーが撮ったところに強烈な皮肉を感じる。
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