翌日、またいつものように夫と娘と孫を送り出した後、さっそく姉に電話をすると2回目のコールで元気な声が聞こえてきた。
「おはよう。昨日のメール、びっくりしたわよ。本当に寛太さんに会ったの? 」
早速の問いに、顔が緩んだけれど、察しはついているから、わざともったいぶらせて、
「うん。まあね。私もびっくりしたけどね・・・。でも、寛太兄ちゃんと色々と話しをしたら、姉さんに聞きたい事が出来たわ。」
と、言うと、「なんなの? 聞きたい事って。」と言った姉の声が少し動揺しているのが電話口から伝わってきた。余り物事に動じない姉が動揺するのは本当に珍しいからなんだかおかしくて笑えてくるのをぐっこらえ、
「だから、そっちに行ってから話すわよ。それより、どうしたの姉さん。様子が変よ。」
と、少し茶化すと、「なっ、なんでもないわよ。それよりも気をつけていらっしゃいな。」と、巧みに切り返し何事もなかったように畳みかけてきた。
「いいこと。車は駄目よ。公共交通機関を使っていらっしゃい。」
「ええっ。めんどうくさいじゃん。」
「なにいってるの。危ないじゃない。絶対駄目だからね。」
姉の強い押しにくじけた私は、
「わかったわよ。じゃあ今から支度をして出かけるから。電車なら姉さんの家に着くのは11時ごろになると思うわ。」
と、言って引きさがると、
「じゃあ、お昼御飯の用意しておくわ。何が食べたい? 」
と、言ってくれた。でも、突然何が食べたいかなんて思いつかないから、「んー。何でもいい。」とあいまいに答えたら、
「それが一番困るのよ。」
と、きっぱり言われ、困った私は姉に甘えることにした。
「だって何でもいいんだもの。」
「わかった。じゃあ見繕って用意しておくわ。」
「うん。ありがとう。じゃあ後でね。」
「うん。じゃあ後で。」
携帯電話を閉じると、姉との会話を少し苦手とする私はふぅっと息ついてから、ゆっくり支度を始めた。
「おはよう。昨日のメール、びっくりしたわよ。本当に寛太さんに会ったの? 」
早速の問いに、顔が緩んだけれど、察しはついているから、わざともったいぶらせて、
「うん。まあね。私もびっくりしたけどね・・・。でも、寛太兄ちゃんと色々と話しをしたら、姉さんに聞きたい事が出来たわ。」
と、言うと、「なんなの? 聞きたい事って。」と言った姉の声が少し動揺しているのが電話口から伝わってきた。余り物事に動じない姉が動揺するのは本当に珍しいからなんだかおかしくて笑えてくるのをぐっこらえ、
「だから、そっちに行ってから話すわよ。それより、どうしたの姉さん。様子が変よ。」
と、少し茶化すと、「なっ、なんでもないわよ。それよりも気をつけていらっしゃいな。」と、巧みに切り返し何事もなかったように畳みかけてきた。
「いいこと。車は駄目よ。公共交通機関を使っていらっしゃい。」
「ええっ。めんどうくさいじゃん。」
「なにいってるの。危ないじゃない。絶対駄目だからね。」
姉の強い押しにくじけた私は、
「わかったわよ。じゃあ今から支度をして出かけるから。電車なら姉さんの家に着くのは11時ごろになると思うわ。」
と、言って引きさがると、
「じゃあ、お昼御飯の用意しておくわ。何が食べたい? 」
と、言ってくれた。でも、突然何が食べたいかなんて思いつかないから、「んー。何でもいい。」とあいまいに答えたら、
「それが一番困るのよ。」
と、きっぱり言われ、困った私は姉に甘えることにした。
「だって何でもいいんだもの。」
「わかった。じゃあ見繕って用意しておくわ。」
「うん。ありがとう。じゃあ後でね。」
「うん。じゃあ後で。」
携帯電話を閉じると、姉との会話を少し苦手とする私はふぅっと息ついてから、ゆっくり支度を始めた。