「ほら、大学4年の今くらいの季節。紅葉を観に行くっていって・・・。」
「ああっ。あったあった!! そんな事あったわね。そうそう、高尾山みたいな山だったから、女子ばかりでハイキングに行った時ね。」
「それで、なにかあったの? 」
すると姉は苦笑いをしながら、
「あれは、たしか、すごく天気が良い日で、頂上でお弁当広げておしゃべりしていたら、日が傾くのも忘れるくらいとても楽しくなっちゃってね。慌てて下山したら途中で道に迷ったのよ。」
「迷ったの! 」
「うん。それまでに、雲取山や甲武信ヶ岳に登っていたから過信してたのね。後で猛省したわ。」
「へぇ~。でも、よく下山できたね。」
「そうそう。それがね・・・。そうだ! あなた、覚えてる? あなたが4歳の時、一人で母さんのいる七国山病院へ行こうとした事。」
姉が突然話を変えたことにも驚いたけれど、急に4歳の時に起こった出来事を思い出せるわけがなかった。
「そんなことあった? 」
「やっぱり覚えてないのね・・・。すごく大変だったのに。まったく呆れちゃうわ。」
そう言う姉にイラッとした。
「それと、これと、どういう繋がりがあるっていうのよ? ぜんぜんわからないわ。」
「それが大ありなのよ。あなたは忘れてしまっているかもしれないけれど・・・。」
姉は、想い出を紡ぐように、その時何があったのかを語り出した。
「ああっ。あったあった!! そんな事あったわね。そうそう、高尾山みたいな山だったから、女子ばかりでハイキングに行った時ね。」
「それで、なにかあったの? 」
すると姉は苦笑いをしながら、
「あれは、たしか、すごく天気が良い日で、頂上でお弁当広げておしゃべりしていたら、日が傾くのも忘れるくらいとても楽しくなっちゃってね。慌てて下山したら途中で道に迷ったのよ。」
「迷ったの! 」
「うん。それまでに、雲取山や甲武信ヶ岳に登っていたから過信してたのね。後で猛省したわ。」
「へぇ~。でも、よく下山できたね。」
「そうそう。それがね・・・。そうだ! あなた、覚えてる? あなたが4歳の時、一人で母さんのいる七国山病院へ行こうとした事。」
姉が突然話を変えたことにも驚いたけれど、急に4歳の時に起こった出来事を思い出せるわけがなかった。
「そんなことあった? 」
「やっぱり覚えてないのね・・・。すごく大変だったのに。まったく呆れちゃうわ。」
そう言う姉にイラッとした。
「それと、これと、どういう繋がりがあるっていうのよ? ぜんぜんわからないわ。」
「それが大ありなのよ。あなたは忘れてしまっているかもしれないけれど・・・。」
姉は、想い出を紡ぐように、その時何があったのかを語り出した。