夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

薄紅色のお茶の花

2015-09-12 22:06:13 | 日記・エッセイ・コラム

薄紅色のお茶の花

今日紹介するのは、珍しい薄紅色のお茶の花です。

私の故郷で、自園自製のお茶工場を営む幼なじみが、持って来てくれました。

毎年9月の中旬に咲きます。

小さくて可憐な花です。左下の丸いくて上半分白いのが蕾。

葉っぱに比較すると花の小ささが判ります。

葉はお茶の葉そのものですが、新芽は、みるくありません。

  ※みるい=お茶の新芽が柔らかい。静岡県の方言です。

             反対語はこわい。  意味はかたい。赤飯はおこわと言います。

 

 

               お茶の花    

               夢見るタンポポおばさん   2011 年11 月17日    毎日新聞  女の気持ちより

                  緑茶の季節

  緑茶のおいしい季節になりました。

  お茶の花は、10月から11月にかけて咲きます。

  花は小さな白色で、黄色の雄しべがかれんです。

  ツバキ科の植物のため、ツバキの花に似ていて、実もなります。

  四十数年前、静岡県沼津市にある母校の中学校では、茶の実を拾って学校に集め、業者に売って図書室の本を充実させていました。

とても良い油がとれると聞きました。ツバキ油みたいなものでしょうか。

  茶の実拾いはとても苦手でした。

実は手入れの行き届かない茶畑に落ちているので、害虫がたくさんいて、刺されてしまいます。私の実家は製茶工場で、お茶を栽培していましたが、ほとんど落ちていませんでした。

  大好きな本のためとはいいながら、茶の実を拾うのにとても苦労した思い出があります。

多分、私の拾った茶の実の代金より、虫刺されの薬代の方が高かったのではないかと思います。

 108歳のお祝いを「茶寿」というのを知っていますか。

静岡県には今年茶寿のお祝いの方が7人もいるそうです。

お茶が健康に良いからでしょうか。

  秋の夜長、お茶にしませんか。

 

先日の台風18号の大雨による静岡県への被害に続いて、

関東東北地方で大雨により甚大な被害が出ています。

追い討ちをかけるように、今朝は東京を震源地とする地震も発生。

富士山麓でも、震度3を記録。

一揺れで秋晴れの爽やかな朝が不安な空気になりました。

 

  地震。雷。洪水。噴火。

自然災害が多発しています。

毎日自然災害の報道を聞かない日が無い程です……

 

暑さも一段落して、お茶の美味しい季節になりました。

災難が次々に発生すると、身も心も疲れ果ててしまいます。

あれやこれやと疲れたら、小さなお茶の花を思い浮かべて

ちょっと一服お茶にしませんか。