もう彼岸花が
やみぬけて 彼岸花見る 生きている
夢見るタンポポおばさん
町内の散歩道の彼岸花
花知らず 葉知らず咲けり 彼岸花
つい この間迄、『暑い』『暑い』と言っていたのに、もう彼岸花が咲いています。
彼岸花
この紅い華は、仏様の御遣いかしら
夏の間に火照った身体を静かに休め、
炎天下で痛めつけられた頭を冷やし、
灼熱地獄の日照りから静かな秋の夜へ
優しく誘う
時薬
時が経てば、焼け付く程の暑さも、やがて忘れられない日々になって行く。
暑さ寒さも彼岸迄
今切ない気持ちで過ごしている人も、
大変な思いで毎日を送っている人も、
やがて穏やかな気持ちになって行く。
穏やかに 彼岸花見る 六十路なり
夢見るタンポポおばさん